私はメンタルコーチの資格を取得させていただいていますので…
たまにはメンタルのお話を…
子供たちは試合中にミスや失敗を犯します。
エラー。
三振。
フォアボールを連発する。
ミスや失敗をした選手は下を向きます。
我々大人も気持ちがふさぎ込んでいるときや仕事で失敗をした時には下を向いてしまいます。
それが普通です。
よく試合中にエラーをしてしまった子に
『下を向くな!』
と指導者の方々も声をおかけになると思います。
では何故、下を向いてはいけないのでしょうか?
その意味を子供は理解しているでしょうか?
その理由は2つあります。
下を向いたままプレーをすれば今のミスを引きずったままプレーをすることになります。
信号で言えば黄色信号から赤信号に変わるところです。
これを黄色信号から青信号に戻さなければいけません。
そのためには『行動』を取り入れることです。
帽子をとる・・
砂をとる・・
空を見る・・
『言葉』だけではなく『行動』も取り入れて黄色信号から青信号に自分の精神状態を戻していくのです。
エラーをして…
下を向いたままプレイが始まる。
この状態になると
『視野が狭まい』
ままの状態になってしまっています。
視野が狭くなれば…
ランナーがどこにいたのか?
みんなのポジショニングは?
カウントはいくつだった?
視野が狭くなれば状況判断が鈍ります。
野球というスポーツは状況判断がとても大切なスポーツです。
状況判断を瞬時にするためには視野を広げていなければ出来ません。
空を見たり・・
バックスクリーンを見たり・・
エラーをしたときはなるべく遠いものを見ることが必要なのです。
私は周りの選手に必ず
『振り向かせろ』
そう言います。
周りがエラーをした選手に声をかけても下を向いたまま答える選手がいます。
声をかけるときにはミスをした選手に顔を上げさせるためにも顔を見て声をかけることが大切になってきます。
その時はもちろん笑顔がいいですよね。
試合中にミスをしても下を向かない…
それは気持ちを沈ませたままにしないことはもちろんですが、視野を狭めないためでもあります。
そして…
このあとに
『次は絶対エラーしない』
『自分のミスは自分で取り返してやる』
そう思う気持ちもわかります。
ですがその気持ちが強すぎると『気負い』になります。
つまり…
『いつも通り』
の状態ではなくなってしまいます。
メンタルで大切なことは
『いつもの状態にすること』
です。
エラーをしたあとにどう切り替え…
どういつもの状態にするかが大切なことです。
~年中夢球~