指導者と親御さんが仲がいい…
というのはいいことです。
ただ私は指導者と親御さんには適度な距離感が必要だと思っています。
『仲がいい』と『ナアナア』では全く違うものです。
指導者とお父さんの違いは何でしょうか?
当然のことながら
『指導するかしないか』です。
指導者は監督・コーチが指導方針や指導方法を何度も話し合ってグラウンドに立っているわけです。
厳しい言い方をさせていただけば
『お父さんに指導をする権利はない』
のです。
私のチームの父達は私が声をかけさせていただいて皆さんにグラウンドに入ってきてもらっています。
『すみませんがティーを上げてもらっていいですか』
『マシンにボールを入れてもらっていいですか』
それまではグラウンドの外にいらっしゃいます。
私は子供と一緒にグラウンドに立てるのは少年野球の間だけだと思っていますのでなるべくお父さん達もグラウンドに入って一緒に野球をしてほしいと思っているんですね。
ですが…
勝手にグラウンドに入ってきてやりたいようにやるのは違うんです。
こういう境界線を越えてしまうと『なあなあ』になってきてしまうのです。
各チームによって方針は違うと思いますが以下が父に気を付けてほしいことです。
一番困ってしまうのはこの父です。
先にも話したように監督・コーチはそれぞれの選手の改善点を何度も話しています。
それを知らずに指導されてしまうと子供が混乱してしまいます。
まだ我々指導者に話を先にしてくださるのは良しとしてもいきなり子供に指導を始めてしまうお父さんは困ります。
ティーをお願いしたときによく指導を始めてしまうお父さんが多い気がします。
公式戦はベンチに入れる指導者の数が決まっていますからお父さんが入ってくることはもちろん出来ません。
ですが練習試合に普通にベンチに座っているお父さんがいらっしゃいます。
指導者とお父さんには適度な距離が必要だと先に言いましたがこういう所は正にだと思っています。
バッティング練習などで人手がいないときにお父さんに守備をお願いする時があるのですが・・
子供がポジションに立って守らずお父さんが張り切って守備をしているケースを見かけます。
当たり前のことですが・・
子供の野球ですから。
わが子が守備でエラーをすると近寄って行き言葉をかける。
わが子がバッティング練習が終わると近寄って行き言葉をかける。
その子供を見ると絶えずお父さんのほうを気にしていることがあります。
試合中のバッターボックスでも監督のサインよりもお父さんのほうを先に見てしまう子供もいます。
『うちの子はサードも出来ますよ』
『うちの子はピッチャー経験もありますよ』
こんなことを言ってくるお父さんがいらっしゃいますが・・
それを決めるのは我々指導者です。
指導者とお父さんにはある程度の距離感が必要であり・・
その中で仲良くなっていくことはいいことなのだと思います。
ある程度の境界線がなくなってしまえば子供も混乱します。
~年中夢球~