私が指導者に成って3年ほど経った時の話です。
今でこそうちのチームは優勝をしたり上部大会に進出させていただいていますが、当初は出場しても1回戦負けというチームでした。
そして…
このチームなら優勝出来るかもしれない。
上の大会に行けるかもしれない。
チームが結成した時に、そう思っていました。
しかし…
このチームは優勝どころかメダルを取ることすらなく1年を終えました。
原因は…
そう僕です。
勝ちに拘りすぎたのだと思います。
優勝できると思っていたチームは試合になるとエラーが連鎖しピッチャーも練習とは別人のようなピッチングでした。
私が試合中にミスは許されない…
そういう雰囲気を出していたのだと思います。
技術だけを教えてきた結果だったのです。
私の思いは大きな勘違いだったと…
しばらくして気付かされました。
チームの目標は『勝つこと』です。
少年野球は
『勝ち負けより大切なことがある』
とよく言われます。
その通りだと思います。
しかし、それは
『勝つこと』
を目標にしているからこそ言える言葉でもあります。
子供たちも『勝ちたい』と思いそれを目標にしています。
ただ・・
あの頃の私は
目標も目的も
『勝ちたい』
だったような気がします。
野球をしていくうえで
『勝たせてあげたい』
と指導者が目標にすることは当然のことです。
しかし,野球を指導している目的は
『人間形成』
であることにあの頃の私は気づいていなかったのだと思います。
目標と目的をはき違えていた自分がいたのです。
彼等が今後の野球人生で必要なこと・・
野球が終わっても必要なこと・・
感謝。
最後までがんばる大切さ。
仲間を想い遣る気持ち。
技術だけでなく・・
こういう目に見えない部分がなければ
『勝つこと』
も出来ないのだと思います。
今の自分だったら・・
あの年代も勝たせてあげたかもしれない・・
そう思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
~年中夢球~
我が家の長男が野球を始めて、花粉症が酷くて迎えに行った時
指導者とグラウンドに向かって帽子を取って一列する姿に、あっ!野球をやらせて良かった…とジーンときました
保護者側もそういう気持ちを忘れず見守れたら素敵ですよね(^-^)