少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 試合前の緊張は悪いことではない~メンタルを考える~

高校野球は選抜大会真っ盛り。

神奈川では春の大会も始まっています。

高校野球では試合前になると円陣を組んで雄たけびをあげる光景が多くなりました。

また中学野球ではラッキーボーイをするチームさんも多いですね。

あの試合前の儀式はどんな意味があるのでしょうか?

試合前の儀式は何故行うのか?

私はメンタルコーチの資格を取得しています。

メンタルコーチの観念からお話しさせたいただくとあれらの儀式は

『サイキングアップ』

と呼ばれています。

試合前に結束力を深めるという意味もありますが・・

自分自身のモチベーションを上げていくわけです。

有名なサイキングアップにラブビーのオールブラックスの『ハカ』がありますよね。

あの『ハカ』をすることによって自分のモチベーションを上げ一種の興奮状態に持っていくわけです。

『緊張するな!』では何も変わらない

試合前・・

皆さんのチームでは儀式を行うでしょうか?

試合前に選手たちに

『緊張するな』

とお声掛けする指導者の方がいらっしゃいます。

お気持ちすごくわかります・・

ですが・・

『緊張するな』

と言われて

『はい』

と子供が答えたとしてもその緊張を和らぐことはできません。

そして

『緊張することは悪いことではない』

と選手に伝えてあげてください。

大切なことは

『現状を知ること』です。

緊張している自分を知り受け止め・・

その緊張をいかにほどくかを子供に伝えてあげてほしいのです。

練習を一生懸命やっていれば試合は緊張するものです。

ゾーン状態に持っていく

緊張のしすぎはいけませんが・・

『適度な緊張』

は試合にも必要になってきます。

『リラックスしすぎている状態』

でもいけません。

当然のことながら緊張のし過ぎでは

ベストなパフォーマンスをすることはできません。

ですが・・

リラックスのしすぎても

『集中力を欠く』

恐れがあります。

『緊張のし過ぎ』も『リラックスのしすぎ』もいけないのです。

適度な緊張感と適度なリラックス状態が必要になってきます。

その適度な状態を、我々メンタルコーチの中では

『ゾーン状態』

と呼んでいます。

自分を知ることから始める

気持ちを高揚させていくために試合前の儀式を行うわけですが・・

今度は興奮しすぎてしまう選手も出てきます。

選手一人一人その『ゾーン状態』は異なります。

オールブラックスの選手もその高揚した状態で試合に入る選手もいれば・・

興奮を抑えるために気持ちを落ち着かせる選手もいます。

緊張した選手や興奮した選手が取り入れているのが

『呼吸法』です。

我々の身近な呼吸法といえば深呼吸ですね。

冒頭に書いたように大切なことは

『緊張するな』

ということではなくその対処法です。

大切なことは緊張しているのであればその自分を知り緊張を和らげる技術を知ることです。

もしご興味のあるチームさんがいらっしゃいましたら『選手向け』『親御さん向け』の講演を行いますのでお問い合わせいただければ幸いです。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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