いよいよ春の選抜大会が始まりました。
高校球児はたくさんの感動を私たちに与えてくれるはずでしょう。
この選抜大会で私の教え子が甲子園の土を踏む予定でした。
彼との出会いは彼が小学5年生のころだったでしょうか。
一際目立ついい体にイケメン(^_^;)
決して器用ではありませんでしたが野球に対しての取り組み方が真面目な選手。
リトルの最終学年では全国選抜神奈川予選で準優勝をし東日本大会に主将してチームを導いてくれました。
そんな彼はアンダー12の日本代表に選ばれ、リトルを卒団した後もシニアの全国大会で準優勝をし4番を任され・・
そして神奈川の強豪校に進み秋の大会では1年生でメンバー入りを果たし代打ながら試合に出場もしていました。
そして甲子園へ・・
しかし・・
甲子園のメンバーから彼は漏れてしまいました。
本人も色々と悩んでいるようだと・・
お母さまから先日手紙をいただきました。
野球に対して真摯に取り組む彼だからこそ・・
きっと悩んでいるんだろうなと・・
そう思っていました。
ですが、彼だからこそ、それを力に変えてくれるはずだと・・
そう私は信じています。
メンバーから漏れてしまった彼ですが補助員として甲子園にメンバーと帯同することになりました。
補助員は5名。
その補助員の選手にとっては大会前の練習が唯一『聖地の土』を踏めるチャンスであります。
メンバーに入れなくても甲子園の土を踏めることは彼にとっていい経験になり・・
その甲子園から見える景色を体験できることはこれからの野球人生にいい影響を与えるはずだと思っていました。
ですが・・
練習当日・・
グラウンドコンディションが悪く彼は
『聖地』
に足を踏み入れることが出来ませんでした。
今・・彼は何を思うのだろうか・・
そう考えていました。
この機会をお母さまも楽しみに甲子園入りされていました。
その母からこう連絡がありました。
『私にとっても初めての甲子園・・とても勉強になることばかりでした』
このお母さんと同じことを、きっと彼も考えているはずです。
×も見方を変えれば+に変わる。
起こってしまった出来事は変わりません。
それをどう+に変えていくかが人間にとって大切なはずです。
彼が甲子園に行けるチャンスはあと3回あります。
今回の経験を+に変えて・・
今度は『聖地』を踏めるように・・
選抜が終わったら彼に連絡してみようと思っています。
写真はリトルの最後の試合の私と彼です。
あれから3年・・
ずっと応援しているぞ!
~年中夢球~