野球をしている子に
『感謝しなさい』
とよく言いますが
『感謝』というのは字の通り
『謝意を感じる』
と書きます。
ですから子供たちには野球を通して感謝の気持ちを持てる『心』を育んでいってほしいと思うのが私の願いでもあります。
小学生の高学年や中学生ぐらいになると周りが何も言わないでも野球少年たちは野球から『感謝』ということを感じることが出来てきます。
高校野球になればその本当の意味がさらに強く理解できてきます。
では小学生の低学年の子はどうでしょう?
学年が経つにつれて自然とこの『感謝』の心を持つことが出来るようになりますが低学年の子が『感謝』の本当の意味を感じることは少し難しいですよね。
でも『感謝』ってこういうものだよ・・
ってある程度導くことは出来ると思うのです。
ある時・・コンタクトが合わずにメガネで練習に行ったことがあります。
『メガネ似合わない』
とさんざん言われたのですが・・笑
ある子が・・
『本間コーチのメガネかけさせてください!』
と言ったので・・
『かけてもいいけど・それ感謝メガネだよ』
とチビッ子たちに言いました。
ポカーンとしているチビッ子に続けて
『そのメガネをかけると身の回りにあることに5個感謝しなきゃダメなんだよ』
そう話しました。
『本間コーチがやってくださいよ!』
と子供たちが言うので・・
『あのネットはみんなが怪我をしないようにお父さんたちが作ってくれたんだよね。お父さんに感謝!』
『みんなのお弁当はお母さんが朝早くから起きて作ってくれたんだよね。お母さんに感謝!』
『あのガードレールはみんなが交通事故に合わないようにって作ってくれたんだよね。ガードレールを作ってくれた人に感謝!』
『今日は太陽が出てくれてるから野球ができるんだよね。太陽に感謝!』
『今日」ここに集まって野球をしているみんなに感謝!』
こんな風に話してみました。
ある子が
『僕もやってみる!』
と言うので・・
僕のメガネを渡して・・
『じゃあ、仲間のみんなに感謝をしてみよっか』
そう言うと
『○○、いつもピッチャーありがとう!感謝!』
『○○、エラーをしたときに声を掛けてくれてありがとう!感謝!』
そんな風に声を掛けていました。
方法はどうかと思いますが・・笑
こういう気持ちを持ち続けることが
『当たり前のことを当たり前でない有り難しこと』
だという気持ちにいつか繋がってくれればいいなと思っています。
そして、我々大人も・・
子供が野球をやっていること。
手伝ってくれている親御さんのこと。
指導してくださっている監督・コーチさんのこと。
いつしか『当たり前』だと思っていることに感謝の気持ちを忘れがちになります。
『粗探し』ではなく『感謝』を持つ心と眼を持っていきたいですね。
~年中夢球~