チームワークとは何かと言うことについては以前にもお書きしました。
仲がいいこと=チームワークがいいではなく
『目的が同じ集団でありそのために各々が与えられた役割を全うしていること』
がチームワークと言えます。
その記事はこちらから↓
では我々指導者や親が子供たちにどのように『チームワーク』を導くことができるのでしょうか?
チームというのは『目的』が同じ集団です。
私の友人にがれきを撤去するお仕事の社長をしている友人がいます。
その友人の言葉を紹介させてください。
『がれきを撤去するだけのことを言えば、彼らはがれきを撤去するだけの作業員になってしまう。でもね・・このがれきを撤去することが地域の人が喜び地域の人のためになることを必ず俺は伝えるんだよ。ちゃんと今やってることに目的を言うんだよ。大事な社員だからさ。作業員にしたくないんだよ』
彼は私にこう言いました。
同じ仕事をするにでも目的を持ってもらうこととそうではないことではまったく違う仕事になってしまうということです。
仕える『仕事』ではなく・・
志を持った『志事』ですね。
彼のところで働く社員さんは幸せだなあと思いました。
この彼の言葉は我々野球チームにも置き換えられることが出来ます。
僕はチームワークというのは『個』から生まれてくるものだと思っています。
個ががんばることによってチームの力が1+1が2ではなくなります。
チーム全員が『個』を持っているわけですから、それぞれがその個を
『認め合い』
『尊敬し合い』
『励まし合い』
をすることが・・
『認め愛』
『尊敬愛』
『励まし愛』
になり
『チーム愛』になっていきます。
話を元に戻しますね。
では我々少年野球の指導者や親がこの『チームワーク』をどう子供に伝えていけばいいのでしょうか?
私はいつもスタメンで試合に出られないベンチプレーヤーの動きを見るようにしています。
ボールボーイの子には
『試合の流れを壊さないいい間だなあ』
第二キャッチャーの子には
『ブルペンでいい音鳴らしてくれなあ』
懸命に声を出している子には
『今のヒットを打たせたのはお前の声だなあ』
こんなふうに声を掛けています。
そうするとスタメンで出ている子必然とこの子達に
『感謝の気持ち』
を持つようになります。
ですから・・
ウチのスタメンの選手たちはボールボーイや第二キャッチャーの選手に
『ありがとうな!』
という声をよ掛けます。
つまり・・
全員が試合には欠かせないメンバーだということを子供同士が一番わかっているわけです。
『試合に勝つ』
という目的のために全員の『個』が必要なわけです。
皆さんはベンチプレーヤーの選手に声をかけたことがあるでしょうか?
ベンチのファインプレーを誉めたことがあるでしょうか?
バット引きの選手も・・
ボールボーイの選手も・・
チームに大切な『個』です。
バットを引く作業員ではありません。
ボールボーイをする作業員ではありません。
彼等は大切な『部員』です。
『お前バット引きも出来ねえのか』
『ボールボール何やってんだよ』
と言う前にチームの目的が何であり・・
そこで彼らは何をすべきか・・
をしっかり理解さえていれば彼等は自ら動いてくれます。
チームとは何か・・
チームワークとは何か・・
子供たちは大人を見ているはずです。
~年中夢球~