少年野球に限らず中学野球も高校野球も
『自分で考える』
ことが私は大切だとこのブログでも度々書かせていただいています。
よく監督さんやコーチの方が怒って
『自分たちで考えろ』
という場面がありますが、何もないところから考えることは小学生には厳しい気もします。
では子供たちはどうやったら『自ら考える』ようになるのでしょうか?
『考える』
ためには
『感じること』
がまず必要になってきます。
今の高校2年生・・
今年、最後の夏を迎える私の教え子は8人います。
このうちの4人が高校野球でキャプテンをしています。
そのうちの2名は甲子園に出場した事がある高校。
1名は公立高校で昨夏ベスト16に行った高校。
もう1名はリトルの時は試合経験が少ない選手です。
教え子が高校で主将を務めている事は指導者としても嬉しい事であり
中学の指導者の方々にいい選手にしていただいたと感謝の気持ちでいっぱいです。
この子達は特に『自らが考えること』が出来ていた選手達でしたので『やらされている野球』にならなかったのだと思います。
この子達の代に新たに取り入れたことがあります。
それは・・
『朝の散歩』
です。
散歩?
と思う方もいらっしゃると思いますが・・
これが『感じること→考えること』に繋がったのもしれないいとも思っています。
散歩の目的は
『何かを感じなさい』
それだけを彼等に言いました。
散歩は5分。
散歩が終わったら一人の選手が感想を言う。
この2つのルールだけです。
最初はめんどくさがっていた彼等でした。
感想も最初は
『太陽が明るかったです』
『花が咲いていて綺麗でした』
こんな感じでした^^;
それがしばらくすると・・
『この木、やっと蕾が出始めたぞ。よかったなあ』
『今日は雲の流れが早いなあ・・雨が降るかもしれないぞ』
『昨日までここに咲いていた花、誰かに踏まれてるぞ』
こんな風に変化が出始めました。
要は『目配り』や『心配り』が出来始めたんですよね。
こうやって感じたことが考えることになり・・
野球にも繋がっていったのかもしれないと思っています。
感じて考えることが出来ると今度はそれを表現することも大切になってきます。
試合中の指示も・・
仲間を励ます声も・・
言葉の量が多い方がいいからです。
これは指導者の方々や親御さんにも同じ事が言えるかもしれません。
最初は
『太陽が明るかったです』
と言っていた彼等が
『今日のような明るい太陽とその太陽の光が差す甲子園でいつかプレーしたいです』
こんな事を言えるようにまでなりました。
合宿などでは散歩をするチームさんも多いと思います。
ですが毎日する事によって周りの変化に気が付いたりすることもあります。
そして・・その感じたことを発表してみる。
貴重な練習時間ですが・・
こういったことも『人間力』を高めることに繋がるかもしれません。
考えて動く・・『考動力』が今の子には必要とされていると思います。
そして、それは必ず野球のプレーにも影響してくると思います。
~年中夢球~
*少年野球チームの管理人様・・年中夢球のブログをチームのリンクに貼っていただくことは自由にしていただいて構いません。よろしくお願いいたします。