試合中に選手がエラーをしてしまいました。
大事な場面で見逃し三振をしてしまいました。
『気にするなー!』
と監督・コーチの声。
親御さんからも
『気にしない!気にしない!』
の声。
確かにこの『気にするな』で切り替えが出来る子もいるかもしれませんが
多くの選手は『気にするな=気になってしまう』のです。
『気にするな』
などの「~するな」という否定的な言葉はマイナスキーワードです。
『低めを振るな』
と言うのであれば
『ベルトより上を積極的に振っていこう』
と話した方がいいですね。
『低めを振るな』
『エラーをするな』
言われるとその言葉が子供の脳裏に焼きつきます。
低めを振っちゃいけないと思えば思うほど『低めの事』ばかり考えてしまいます。
エラーをしちゃいけないと思えば思うほど『エラーの事』ばかり考えてしまいます。
ですから『気にするな』とあちこちから声がかかればかかるほど『気にしてしまう』子が多いのです。
試合中に起こったミスは捨てるのです。
スクラップしてしまうのです。
何故エラーをしたのか・・
何故見逃し三振をしたのか・・
そういう振り返りは試合後に行う事であり試合中のミスは捨ててしまう事です。
試合中に
『何でエラーしたんだ』
と言っている時間はありません。
今やらねばならない事を子供に伝えなければなりません。
『次!また来るぞ!準備!』
エラーしたことを取り敢えずスクラップさせて子供が今やらねばならない事に気持ちを切り替えさせることが大切です。
『プレーヤーズファースト』
という言葉を聞いたことはありませんか?
文字通り、選手の事を一番に考えなければいけないと言う事です。
試合前の
『期待しているからね』
『ホームラン打ってね』
これらの声掛けは・・
子供のためを思っての言葉
というより・・
親御さんが言いたい言葉
なのですよね。
「応援」
というより
「期待」
の言葉。
何か子供たちに言いたい気持ちはすごくわかります。
ですが、この言葉をかけられてプレッシャーがかかってしまう選手がいるかもしれません。
試合前に集中しているときに気が散ると思っている選手がいるかもしれません。
「自分が言いたいこと」
を優先するのではなく
「選手の気持ち」
を優先しなければいけないのです。
ちょっとした声掛けも選手の気持ちを一番に考える
『プレーヤーズファースト』
でありたいですね。
~年中夢球~