チームを辞めたい…
私にくるご相談の中で一番多い内容です。
一言に辞めたいと言っても色々なケースがあります。
クラブチームに在籍していたが経済的な理由で退団しなければならなくなった。
もしくは、当番などが出来なくなり退団を余儀なくされるケースがこれに当たります。
この「家庭の事情」と言う言葉が、我々指導者が一番動きづらいケースです。
ただひとつ言えることは、入団の際に
「当番やかかる費用」
について事実を説明していたかどうかが問われます。
入団後にやむを得ない経済的事情であったりお当番が出来なくなったのであれば仕方のないことかもしれませんが入団前の説明不足が不十分なのは問題です。
入団の際に部員数を増やしたいために事実と違うことを話したり、肝心なことを話していなかったりすると、入団後に「聞いていなかった」となり、このように退団をされるケースがあります。
チーム運営をするほうは、入団の際に当番や費用などの事実をしっかり告げなければなりません。
そして入団される側は不明な点は曖昧にせず事前にしっかりと質問しておくことが必要です。
自分の子供が試合に出してもらえないと、不満を持ち、チームを移ることを考える親御さんがいらっしゃいます。
ですが、試合に出られない理由がそこにはあるのかもしれません。
それは技術的なこと以外も当てはまります。
技術がいくら素晴らしくても、練習を休みがちだったり、練習態度に問題があるのかもしれません。
『試合に出られない』
という事実よりも
『何故試合に出られないのか』
をもう一度よくお考えになったほうがいいかもしれません。
ただ単に、試合に出られないというだけで移籍をするのであれば・・
移籍を繰り返すだけのことになるのではないでしょうか?
一方、指導者側は、試合に出る選手の方向性を明確にしなければなりません。
いくら、技術があっても、練習を休みがちの子は試合に出さない。
逆を言えば、練習を休みがちでも、勝つために、技術がある子を試合で使うチームもあるでしょう。
その方針はチームによって異なります。
大切なことは、その方針を子供に伝え、その軸がぶれないことです。
子供に「練習を休みがちな子は試合に出さない」と言っているのに・・
軸がぶれ、休みがちの選手を試合に出してしまえば、子供からの信頼を失い、このような問題に広がっていきます。
だからこそ、チーム方針を明確に打ち出すことが大切です。
ごく一部の指導者を除いては、子供に野球を上手になってもらいたいと厳しい言葉をかけていらっしゃるのだと思います。
ですが、それが、子供に伝わらず「○○コーチが怖い」などとなり、野球に行きたがらないチームを辞めたいとなることがあります。
叱咤激励の愛情のある厳しさなのか、怒りに任せてただ怒っているだけの暴言なのか…
これを見極めることはとても難しいかもしれません。
我々指導者は、子供との信頼を築かなければなりません。
ですが、信頼があるから大丈夫だろうと何を言ってもいいわけでもありません。
意外に多いのがこのケースです。
このトラブルの原因の一つに『温度差』があります。
野球に対しての温度差が父母同士の熱の差となって出てきます。
だからこそ『チームカラー』や『チーム方針』は大切です。
また子供同士のトラブルから親同士の仲が悪くなる事もあります
こういうケースは冷静さを失っていることが殆どです。
少し時間を置き冷静になって話し合う事が一番です。
又、父親同士で話した方が上手くいく事もあります。
退団がいいのか悪いのか・・
それは一概には言えません。
だからこそ冷静に見極めなければなりません。
~年中夢球~