少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球に必要な3種類のコーチとは?

野球の指導者というのは大きく『監督』と『コーチ』の二つに分かれます。

監督というのは全体をまとめる『マネージャー』です。

チームが上手くいくように選手はもちろんコーチの統括もしなければなりません。

では『コーチ』はどうでしょうか?

コーチの中には私は3つの型があると思っています。

①ティーチャー型コーチ

実際に選手に技術を教えるコーチです。

一般的はヘッドコーチと呼ばれる方がこのティーチャー型コーチになっているチームさんが多いと思います。

又は、バッティングコーチ・守備コーチ・ピッチングコーチと分かれて役割をコーチで分担してティーチャーをしているチームさんもいらっしゃるでしょう。

私は長年ヘッドコーチとしてチームに在籍していましたが指導するのはバッティングだけで守備や走塁ピッチングなどは他のコーチにお任せしていました。

このような体制の場合、ひとつだけ気を付けなければいけないことがあります。

バッティング練習の時・・

ある子の打ち方に私以外のコーチが

『こういう打ち方のほうがいいのではないか』

『こういうメニューもある』

といった意見が出たとします。

こういう時に

『俺がバッティングを見ているのだから余計なことは言うな』

などと周りの意見を封じ込めないことがまず第一。

私に見えなかった部分が意見を聞くことで見えるかもしれないからです。

そして何よりもそれが子供のプラスになることが一番です。

ただ気を付けなければいけないのは

『伝えるのは私』

ということです。

A選手がバッティングで悩んでいたとします。

それを周りのコーチがA選手に直接あれやこれや言い出すと子供は混乱します。

そして、同じことを言っていたとしても言っていた人によって子供の受け取り方も変わってしまいます。

ですから、他のコーチの意見は全部私のところに言って来てもらい、

その中で何がベストなのかを話し合い最終的に私が判断します。

つまり・・

子供に伝えるのは『私』だけになります。

『あのコーチとこのコーチの言っていることが違う』

などという意見が聞こえる時がありますが指示系統がいくつも分かれてしまうからかもしれません。

ですから子供に直接指導する『ティチャー型コーチ』はチームにたくさんいなくてもいいと私は思っています。

②プレーヤー型コーチ

実際に体が動けるコーチです。

バッピやノック・・時にはゲーム形式でのランナーなど若いコーチがこのプレーヤー型コーチになるチームさんが多いのではないでしょうか。

残念ながら私はもう年齢的にしんどくなっています(笑)

時々、バッピをしながら打撃指導する方がいらっしゃいますが指導をするのなら

バッピをせずにゲージの後ろでじっくり見て指導したほうが効果的です。(コーチの数にもよりますが)

バッピをしながら打撃指導をするとその度ごとにプレーが止まります。

効率も悪くなります。

体が動けるプレーヤー型のコーチはとても貴重です。

③サポーター型コーチ

子供を叱咤激励してくれるコーチです。

他のコーチに叱られたときにスッと寄っていきフォローをしてくれたり

コーチの目を盗んでだらだらしている選手を叱ってくれたりするこの『サポーター型コーチ』の存在はとっても助かります。

そして、この『サポーター型コーチ』に徹することは難しいことです。

どうしても子供に教えたくなったりすることもあるのを『ティチャー型コーチ』に任せて子供のサポーターに回ることは一番難しいことかもしれません。

コーチ『同志』の信頼

大切なことは監督という存在がいて・・

その他の3つの型のコーチに信頼関係が成り立たなければチームは上手く回りません。

そのためにもコーチ間同士のコミュニケーションが大切になっていきます。

『役割』は大切なことです。

役割を任せられた人は責任を持ってその役割を全うしなければなりません。

そして『役割以上』のことをしようとすればチームに亀裂が入る恐れがあります。

役割以上の意見がある場合は監督に相談し皆で話し合うことが大切です。

ティーチャー型のコーチ以外の人が

『あいつより俺の教え方がうまい』

などと自分の立場だけを考え

話し合う前に勝手に子供に指導を始め暴走すると

間違いなチームはおかしくなります。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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