『あの子の親は手伝いに来ない』
そういう声を耳にすることがあります。
親御さんのお手伝いはチームにとって本当にありがたいことです。
何度かこのブログにも書かせていただいていますが『やれない』と『やらない』は違います。
その記事はこちらから↓
私が今回お話したいのは
『やらない親』
に対しての周りのスタンスのお話です。
チームのために何かしたい・・
そう思ってお手伝をしてくれる方がいらっしゃる一方で入部はしたものの親は知らんぷり・・
そういう親御さんも現実的にはいらっしゃいます。
こういうお母さんは
『野球をやりたいのは子供』
自分は別にやらせたいと思ってない・・
子供が勝手にやっていることで親が負担を強いられるのは嫌だと考えなのでしょう。
こういう事がいいのか悪いのか・・
当番があったほうがいいのか・・
そういう議論になるのですがそれに関しても何回かお話しさせていますので今回はこの『やらない親』ということだけにポイントをしぼってお話しさせていただきますね。
こういう親御さんが周りの親御さんやがんばっている我が子を見て心が動かされグラウンドに足を運んでくれるようになった・・
そういう事もあります。
ただ現実的にはこの『やらない親御さん』の殆どがグラウンドに顔を出さずに終わってしまいます。
個人的には子供の成長や笑顔や涙。
そういうものをリアルタイムで見られないことはもったいないなあ…
と思います。
いい悪いというよりは「価値観」の違いと言ったほうがいいのかもしれません。
こういう親御さんが皆さんのチームにもいらっしゃるかもしれません。
『あの親はずるい』
その考えが心のどこかにあると
『子供に当たりが強くなる』
そういう親御さんが出てくることがあります。
親御さんが協力をしないから…
その子供へ風当たりを強くしたり…
冷遇するような事をしたり…
そういうことを指導者の方や親御さんたちがすることは絶対にあってはならない事です。
仮にその手伝いをしない親御さんに腹を立てていたとしても…
子供は関係ありません。
私はお手伝いに来ない人に対して
『お子さんの成長を見てほしい』
『お子さんの頑張っている姿を見てほしい』
とは思っていましたが腹を立てたりすることはありません。
腹を立ててそこにエネルギーを持っていくのであれば他にエネルギーを持っていくところがあるのではないでしょうか。
『やらない親御さん』がいらっしゃれば周りの方の負担は大きくなるかもしれません。
お当番の数も増えるでしょう。
『私だって大変なのにあの人はやらなくてずるい』
そうなるお気持ちもわかります。
でも・・そう思ってその親御さんの悪口を言っても何も変わりません。
グラウンドで言っているその親御さんの悪口がその子に聞こえてしまうかもしれません。
まして、その親御さんの子供を冷遇したり子供の悪口を言っても何のプラスにもなりません。
その子も肩身が狭い思いをしているのかもしれないんです。
幼い小学生がそんな事を考えていると思っただけで胸が締め付けられます。
グラウンドに来ない親御さんがグラウンドに来てもらえるようなアプローチは必要です。
でも、それでもダメだったら・・
『お手伝いに来ない人はずるい』
そこにベクトルを持っていき悪口を言うのではなく
『今、来ている人でがんばり、そして、楽しもう』
という発想に切り替えてほしいのです。
そして、お手伝いに来ない子供さんのことも精一杯応援してあげてほしいのです。
親御さんが来ないことによって肩身が狭い思いをしている野球少年は必ずいます。
皆さんの大きな心でこのような野球少年が野球に専念出来るようお願いしたいと思います。
~年中夢球~
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