少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球~友達ではなく仲間という理由~

野球に限らず団体スポーツには『仲間』と呼ばれる人たちがいます。

こういう場合は『友達』と呼ばずに『仲間』といいますよね。

野球の「仲間」

『仲間』と『友達』

一見同じような意味合いに見えますが…

仲間は、同じ目的や目標の為に、支え合い、協力しあう関係。

友達は、目的や利益が無くともお互い惹かれ合う関係。

こんな違いがあるのかもしれません。

同じチームの子達は

『優勝する』

『全国大会に出場する』

という目的や目標を持った『仲間』です。

当然、そこには監督やコーチも同じ目的を持った『仲間』になります。

戦う相手チームも試合が終われば

『同じ野球というスポーツをしている仲間』

になります。

ある母の話です

以前に私のチームで起こったお話です。

あるお母様がいらっしゃいました。

在籍時間も長く積極的に色々なことをやって協力してくれるお母様でしたが、少し他のお母様に当たりが強く厳しい言葉で注意している場面を私も何度か見かけました。

『そんなに強い言葉で言わなくても大人なんだからわかりますよ。言っていることは正しいと思いますが、もう少し言葉をやわらかくしましょうね』

とお話したのですが・・

『こういう事はビシッっと言わないとしめしが付きませんから!』

そうおっしゃっていました。

チームのために一生懸命やってくださっているのはわかるのですが…

次第に他のお母様から不満の声が上がり始めてきました。

最初は挨拶程度や日常会話はあったのですが、日に日に関係は悪くなっていき周りの目にもわかるほどになってきました。

そのお母様が私の所に相談に来られました。

「今、考えると…私やりすぎちゃいましたかね。チームのために…子供のために…そう思っての言動だったのですが…言い方キツかったの認めます。他の母に申し訳ないことをしました」

そう話されました。

「おっしゃっていたことは正しいと思いますから他のお母さん達もわかってくださいますよ」

そうお話しました。

少しずつ距離は近づいていったものの、なんとなくそのお母さんと他のお母さんはまだギクシャクしている様子でした。

きっかけがなかったのだと思います。

我々大人も皆『仲間』です

そんな時…

ある試合の前にあるお母さんがそのお母さんに

「○○さん!今日のグラウンドはお水ありまさすか?コンビニは近くにありますか?」

一瞬驚いた表情を見せたあのお母さんは

「あ…あの…」

と言うと笑顔で

「○○さんが一番長いんだから教えてくださいよ!」

「私達じゃわからないんです。今まで通り指示してくださいよー」

と母達が次々にそのお母さんに話しかけました。

きっかけを作ってくれたんです・・

「あ…あの…私…」

とそのお母さんが話そうとした時…

あるお母さんがこう言いました。

「私達…仲間じゃないですか。子供が怪我なく楽しく野球が出来るよう仲良くしていきましょう」

母達も「子供のために」という共通な目的を持った「仲間」なんですね。

その母に涙を流した後に笑顔がもどりました。

「仲間」

我々大人は…

「子供のために」

という目的を持った「仲間」なのだと思います。

~年中夢球 photo buchiko~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。
コメント (2)
  1. 永富 こころ より:

    こんばんは。以前、メール致しました者です。その節は助言をありがとうございました。
    その、メール内容を消去していただけないでしょうか。私のフルネームも子どもの歳も記載され、分かる人がいるようです。あまり。公開すべき内容ではないです。
    申し訳ありませんが、消して頂きたく思います。

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