指導者の遅刻・・
時には交通渋滞や家庭の事情によって集合時間に遅刻してしまうこともあるでしょう。
ですが、毎回毎回というのは・・
いかがなものでしょうか。
「時間を守る」ということは人と人の間で一番最低限の「約束」です。
遅刻をしないということは、相手の時間を大事にするということです。
つまり相手の気持ちを大事にするということです。
毎回5分・10分遅刻する指導者がいたとします。
私が嫌なのは
「5分ぐらいならいいだろう」
と思うその気持ちです。
謝れば許してもらえるだろと思うその気持ちです。
5分間待っている子供の
「野球をしたいという時間」
「野球をしたいという気持ち」
を大切にしていないことは許されることはありません。
親御さんは、子供をその時間に間に合わせるように前の晩からお弁当の用意をし、洗濯をし準備して朝早く起きるわけです。
その5分がどれだけの人間に迷惑をかけているのかを考えなければなりません。
遅刻を繰り返す人は
『時間に遅れれば相手に迷惑がかかる』
という当たり前の事や遅刻したら相手がどう思うかまで思考が回らないのです。
それどころか
『5分ぐらい遅刻しても許してくれるだろう』
という気持ちを常に持っている証拠です。
ですから、こういう人はこちらが聞いていないのに自分からこう話してきます。
『道が混んでてて・・』
『昨日の晩、帰りが遅くて・・』
『アラームが鳴らなくて・・』
こう話したら許してくれるだろうと言う気持ちが垣間見えてしまいます。
こういう人でも会社には遅刻せずにきちんと行っているはずです。
では何故、野球の時に遅刻してしまうのでしょうか。
大事な会社と取り引きのアポイントが朝早くに取れた。
きっと遅刻しないでいくでしょう。
大事な取引先ですし、前日から「明日は絶対に遅刻をしない」という緊張感があるからです。
相手の方を重視されているからです。
そう考えると野球の時に何度も遅刻をしている指導者は「子供のこと」を軽視していると言えるのではないでしょうか?
指導者が度重なる遅刻をしても選手は何も言わないでしょう。
いや・・言えないでしょう。
でも・・
「約束」を守れないそのような指導者を子供言葉に出さなくても心では『信頼』していないはずです。
そんな指導者が試合前や練習の準備で子供達に
「おい!急げ!早くしろ!」
と言っても子供達には説得力はありません。
子供は心の中で
「自分こそ早く来ればいいのに」
そう思っているかもしれません。
「約束を守る」ことを教えることも野球をする上で大切なことの一つです。
チームの約束を守る。
自分自身との約束を守る。
時間を守るということは人間関係の中で一番基本的な「約束」です。
監督やコーチが遅刻を繰り返すことは、それは恥じるべきことであり恥じる時刻が刻まれる「恥刻」となっていきます。
~年中夢球~
野球の指導者として、遅刻して来る指導者など言語道断。特に少年野球、リトルシニアなどで指導者が、学校教師以外であるケースが多い場合は、週末に業務の都合で、遅刻などあり得ません。ボランティアとはいえ、基本ができない人間に子供の指導者などできませんので、すぐに是正すべきことです。
時間というルールを守れない人間に指導者としての資格はない。指導の世界を舐めるな。