以前にあるテレビで『試合前の大きな声を出す円陣』は興奮状態になり冷静な判断を失わせるので逆効果であるという内容の番組を見ていました。
興奮の度合いにもよるのでしょうが・・
皆さんのチームでは試合前や試合中に円陣を組むでしょうか?
アップを始めて・・
キャッチボール・・
シートノック・・
気持ちが盛り上がってきて・・
試合前に組む円陣。
目標を確認し合い
チーム一丸となってモチベーションをあげ
勝利に向かって円陣を組む。
僕は大きな声を出す『円陣』は、いわばスイッチのONの役割をしていると思うんですね。
そう考えると『円陣』は『エンジン』なんですよね。
全員でモチベーションを上げていく『円陣』は『エンジン全開』となって子供たちは試合に臨んでいきます。
今は『ラッキーボーイ』が流行っていますね(^_^;)
ですが・・
『絶対勝つぞー!』
『イエー!』
たった一言でのお決まりの言葉でも全員の気持ちが一つになっていれば見ていても格好いい円陣ですよね。
モチベーションや集中力、闘志、団結心。
試合前の円陣には色々な意味があるはずです。
試合前の円陣が『エンジンのスイッチオン』の役割をしているのであれば
試合後の『円陣』は『エンジンのスイッチオフ』の役割があります。
以前に紹介したこの記事のチームの『スイッチオフ』のお話です。
このチームはなかなか勝てないチームでしたが神奈川で準優勝を収め東日本大会に出場しました。
東日本大会のために横浜から長野へ移動。
東日本大会に敗れ横浜にまた移動し翌日の最後の大会に臨みました。
負ければ最上級生はリトルを引退。
試合は接戦の末…
敗れました。
泣きじゃくる選手達。
このチームのキャプテンはunder12の日本代表の選手でした。
そのキャプテンの子が泣きじゃくる選手にこう言いました。
「俺達の最後の円陣だ。しっかりやろう。相手にエールをきちんと送って最後に自分達にもエールを送ろう」
そう話していました。
「フレフレ○○!フレフレ○○!フレフレ旭!フレフレ旭!」
彼等の最後の円陣は涙を流しながら声にならない円陣となりました。
その円陣が終わった後…
キャプテンの選手は自分の責任を果たしたのでしょう。
大粒の涙を流し始めました。
彼等のチームとキャプテンの子はこの円陣でリトルの「エンジン」のスイッチを切りました。
涙で言葉にならない円陣でしたが私の見てきた円陣の中で一番素晴らしい円陣でした。
試合前の円陣も大切なことですが試合後の円陣の大切さをこのチームから教わりました。
~年中夢球~