少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

高校野球~秋の大会にメンバーに入れなかった2年生と親御さんへ

「じぶん史上最高の夏」の99回大会は花咲徳栄高校の優勝で幕を閉じました。

同時に100回大会への道が始まり、各都道府県では秋の大会の熱戦が繰り広げられています。
高校2年生にとっては始まりと同時に高校野球の終わりのカウントダウンが始まっていきます。

秋の大会でメンバーに入れず落ち込んでいる高校球児、そして親御さん・・
今日はそんな親子に読んでいただきたい記事です。

私のfacebookの友人が投稿されていた記事をご紹介します。

高校野球は楽しいことばかりではない。
いや・・辛いことのほうが多いはずです。

この選手も秋のメンバーに名前がありませんでした。

襲ってくる不安と焦り。

それを見る母の想い。

でもまだ諦める時期じゃない。

最後の最後までメンバーに入る気持ちでいるからこそ・・
最後の最後までスタメンに拘るからこそ・・
高校3年の最後の夏に見える景色があるはずです。

最後に「置かれた場所」がどこであろうそこに拘ったからこそ
輝けるはずです。

友人の投稿です。

まだ終わりじゃない

高校2年秋・・

ベンチ入りすることだけ目標に
頑張ってきた息子

メンバーの中に彼の名前はなかった

 

メンバー発表の日の夜
彼からlineが鳴った。

「夏もベンチ入れんかも」

「まだわからんよ」

「メンバーに入れんで夏大ベンチ入れた人おらんもん」

涙がボロボロ出てきて止まらない。

 

週末。。練習試合の応援に行った。

彼はボールボーイ…

ずっと俯いてグラウンドを見ようとしない。
彼から笑顔が消えた。

残り1年 どんな彼も目に焼き付けようと
応援に行った練習試合

彼を直視することができなかった。
かける言葉が見つからない。

 

練習試合終了後 下宿へ・・

 

玄関に置かれているはずの
毎日振っていたバットが部屋の隅へ

彼はバットを振るのを止めた・・

 

「今日も暑い中お疲れ様」
とメモを残して帰る車中
拭いても拭いても涙が止まらなかった。

そんな彼から昨夜電話がかかってきた。

「明日、試合来ると?」
「行くよ」

「昼ごはん持ってきて」
「わかった」

電話を切って30分後 また彼からの電話・・

何も用事はない。
たわいもない話をして電話を切った。

同じ下宿の子達は皆ベンチメンバー・・
どんな心境だったのだろうか・・

目標をなくし・・
頑張りかたがわからなくなった息子に
メッセージを送ろうと
書いては消し…書いては消し…
やっと送ったメッセージに
彼から一言

「ありがとう!」

今日、応援に行き彼を捜し顔を見た

笑顔だ。

 

1年後…

「楽しかったなあ~」
って言いながらおもいっきり泣き笑いしよう!

息子よ・・頑張れ!

 

*掲載にはご本人に許可をいただいております。

「今」を大切にしてください

私も高校球児の子供を二人持っていた親としてこの母の気持ちが痛いほどわかります。

少年野球の頃に無邪気に白球を追いかけていたころを思い出させようとする母。

高校球児の母はもう出来ることが限られてしまいます。

おいしい食事を作ってあげよう。
あったかいお風呂を用意てあげよう。

子供が寮に入ってしまっている親はそれも出来ません。

ただただ応援することしか出来ないのです。

一年後輝くために…

この母子が1年後・・
どこの「置かれている場所」にいるかはわかりません。

ですが、きっとキラキラした笑顔で輝いているはずです。

甲子園に行ける高校球児はほんの一握りです。

ですが、甲子園を目指すことが出来るのは高校野球の時だけです。

高校球児の親でいられる時間は短い。

高校2年生の選手・・親御さん,

どうぞ「今」を大切にしてください。

1年後・・
皆様のお子さんが輝いていますように・・

最後の夏は思っていた以上に早くやってきます。

だからこそ…

がんばれ!

100回大会の記念すべき夏を目指す高校2年生!

がんばれ!

高校2年生の親御さん!

 

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。
コメント (6)
  1. きみたん より:

    こんばんは。
    いつもこのサイトに励まされている中2の硬式チームに所属している息子を持つ母です。
    去年の今頃、息子はクリーンアップを打つレギュラーメンバーでした。
    少し打撃不振に陥った秋頃から外れたり戻ったりを繰り返していましたが最近はほぼ補欠メンバーになってしまっています。

    息子は戻れる様に頑張るしかない、と言っています。
    応援するのはもちろんなのですが、悔しくて、辛くて。
    指導者に足りないと言われた事は息子なりに改善し一生懸命頑張っている姿も見てきてます。 
    でもレギュラーメンバーとしてチャンスを貰えた子は息子に『足りない』と言った事ができていない子でした。
    私も息子もどうしたらいいのか分からなくなりました。
    当然他の子の中でも『なぜアイツが?』という疑問が出ているそうです。
    もう、何をどう頑張ればいいのか、どうしたらいいのか、分からずこんなに子供の野球に関わるのが辛くなったのは初めてです…。

    1. 管理人 より:

      こんにちは。
      お子さんも親御さんもお辛いですね。
      辛いでしょうがベンチから見る今だからこそ見える景色があるはずです。
      今までずっと試合で出ていたというならベンチの選手の気持ちが本当の意味で理解できるはずです。
      必ず今後の野球に、その後の人生にも役に立ちます。
      まだ中学2年生・・高校野球が待っています。
      腐っては終わりです。
      どうぞがんばってください。
      それから、悔しいお気持ちはわかりますが[人]と比べても何も起こりません。
      自分自身が自分自身にどう勝つかが大切です。
      そのためにもお母様のサポートが大切ですからがんばってくださいね!

  2. きみたん より:

    お返事ありがとうございます。
    そうですよね。人と比べて妬んで…
    分かってるんです。
    選ばれないのにも息子に選ばれた子にある何かが足りないんだろう事も。
    頭では分かっていながら気持ちはついていかない…

    でも、まだまだこれから野球人生は続くんですよね。
    今のこの挫折が息子の良い経験になれるよう親子で頑張って行きたいと思います。

    PS…返信のお礼が言いたかっただけなのでこのコメントは承認頂かなくて大丈夫です。
    ありがとうございました!!

  3. 元球児の父 より:

    こんばんは、高校2年生の父親です。いつも励まされ拝読しております。
    この週末から地区大会が始まりますが、まさに高2の秋、息子はベンチに入れませんでした。
    1年生時はスタメンや代打で出てましたが、1年生が入り出番がなくなりました。
    7月終わりの練習試合で、バント失敗等があり、「このままじゃ、秋も春も夏も背番号もらえないぞ」
    と檄を入れたのですが、「もう見に来ないでくれ、俺も一生懸命やってんだ」と反発され、それ以降
    練習試合は見に行ってません。その後、野球の話はしなくなりました。気持ちが表に出るタイプでなく
    おとなしいタイプです。自宅での自主練もやったり、やらなかったりです。以前は「素振りやれよ」と
    声を掛けたり、時間があるときはティーを上げてましたが、最近はやってません。
    父親として接し方が最近わからなくなってきました。黙って何も言わないほうが良いのでしょうか?
    子供には期待するなとよく聞きますが・・・・。

    1. 管理人 より:

      お父様のお辛い気持ちわかります。ご自分が野球をしていただけに尚更のことと思います。「期待」と「応援」は違います。お父様のほうがレギュラーになってほしいという思いが強くなってしまったのかもしれません。子供は自分が上手くいっていない時は親が一番うっとおしく思えてしまうものです。お子さんとご飯を食べに行ったりして気分転換するのも一つです。その時にお父様から野球の話はしないようにしてあげてください。
      大丈夫です。
      親子ですから…根っこは繋がっています。

  4. 元球児の父 より:

    御返事ありがとうございます。地区大会での同期や後輩の活躍を見て何か感じたのか、以前はたまにしか
    やらない素振りを最近は黙々と1時間位やってるようです。練習試合もそろそろ見に行こうと思ってますが、余計な事は言わないようにと思っています。夏大会まであと1年切りました。結果はどうあれ最後まで
    諦めず、努力・準備をしてほしいです!

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