「キャッチャーが一人だけ、ダイヤモンドの外にいる意味を考えてみな。そこに座ったら、これから起きる全てのことが見えてなきゃいけない。」
私の大好きな漫画のセリフです。
キャッチャー。
このポジションだけが唯一全員の顔を見れる景色で野球をしています。
逆に言えば、全員がキャッチャーの顔を見てプレーをすることになります。
『だから、キャッチャーは試合中に暗い顔をしたら絶対ダメだぞ。お前が暗い顔で野球をしていたら、全員に伝染するぞ。』
私はキャッチャーの子に常々そう言っています。
ランナー三塁の時にピッチャーが低めのカーブを投げたい。
ショートバウンドになりバッテリーエラーで1点入るリスクもある。
でも、『キャッチャーが絶対に止めてくれる』って思いがあるから思いっきり腕を振れます。
キャッチャーは・・
『どんなボールでも受け止めてやる』という気持ちと同時にピッチャーの想いも受け止めることになります。
だからこそバッテリーは普段からの信頼関係が絶対必要なんですよね。
野村克也氏のこんな言葉があります。
『キャッチャーを「捕手」と書く。
いうまでもなく球を捕るの「捕」だが、私はもうひとつ、
投手を助け、その足りないところを補う「補手」でもあると思っている』
だからこそ、普段から『目配り・心配り・気配り』をしときなさいとキャッチャーの子には口うるさく私は言います。
ピンチの時にピッチャーの子がマイナス思考になる時があります。
そんな時こそキャッチャーの子のプラス思考が大切になってきます。
よく甲子園でキャッチャーの子がピッチャーの子に「腕を触れ」というジェスチャーをしますが、正にあれですね。
あの場面、私大好きです。
プラスとマイナスがあって初めて「バッテリー」ですから。
外野の間を転々とボールが抜ける。
外野手から内野手へボールを繋ぐ。
周りの選手は声でそれを繋ぐ。
キャッチャーに全ての想いを託して・・・
キャッチャーはその想いを受け止めてホームベースを守ります。
ボールだけじゃなく繋いできたみんなの気持ちを受け止める。
だから、キャッチャーはホーム(家)を守る砦。
キャッチャーはボールだけでなく、みんなの想いを『受け止める』ポジションです。
キャッチャー選手の親御さん・・
お子さんが家に帰ってきた時(バックホーム)に元気がなかったら親御さんが受け止めてあげてくださいね。
~年中夢球~