リトルリーグ、中学野球、そして、高校野球は、夏が終わりの季節であり、始まりの季節でもあります。
どう終われたのか…
終わり方はとても大切です。
そして、新チームは1年後どう終われるのかがこの夏から始まっていくわけです。
そのためにもチームの目標、方針を決めることが大切です。
私は新チームの最初に必ずミーティングで、このチームの方針について話し合います。
そして、私から言うのではなく子供達に意見を言ってもらいます。
○挨拶をしっかりする。
○返事はきちんとする。
○常にグラウンドで全力疾走をする。
○仲間に声をかける。
○最後までやりぬく。
大体、毎年こういう意見が出てきます。
皆さんのチームでもチームの目標を決められていると思います。
ですが、ここで終わってしまっているチームさんが多いような
私は子供達が意見を言った後に「何故それをしなくてはいけないのか」を話しています。
目標を決めることよりも、その理由や根拠を小学生には伝えることも指導者の大切な仕事です。
何故?
グラウンドが使えることや野球が出来ることは当たり前ではない。グラウンドが使えることや野球が出来ることは「有り難い」ことだということを感謝してる心の気持ちを言葉にするためにきちんと挨拶をしよう!
何故?
返事をきちんとすることは「当たり前」のこと。そういう当たり前のことが出来ない選手が野球のプレーで当たり前のことが出来るわけがない。だから、返事はきちんとしよう。
だけど、監督やコーチの言っていることがわからない時は返事しちゃだめだぞ。
わからないことは返事をしないでしっかり聞くことも大事だぞ。
これは昨日も書いたので昨日の記事をお読みになってください⬇
何故?
野球は一人では出来ない。仲間がいるから野球が出来る。自分も辛いときに仲間の声で元気がもらえるはず。そして、それは試合の時も大きな力になるはずだ。
何故?
キツい練習をしている時に止めたくなることもあるだろう。
何でこんなことしなきゃいけないんだとも思うだろう。
試合の辛い場面の時にその練習を思い出せ。あそこまでやれたんだ。という自信がきっと試合中に力をくれるはずだ。
全ての方針には根拠があります。
逆に言えば根拠のないものは方針にはなりません。
なんとなく「チーム方針」は決めるものではありません。
そして、これらの方針を子供達が守らなかった時こそ「叱る」べき所なのです。
彼等は子供です。
時に心ない挨拶をする時もあります。
時に全力疾走を怠る時もあります。
私はこういう場面では厳しく叱ります。
これらの方針は技術的なことではありません。
そして、本人も叱られたことに納得しますから。
そう考えるとこれらの向く先は「勝つ」ことに繋がっています。
夏に咲く向日葵はみな太陽の方向を向いています。
一本一本が同じ方向を向いています。
これから始まる新チームも最初から全員が同じ方向を向くことは難しいかもしれません。
ですが来年の夏…
選手全員が同じ方向を向いて終われるように指導者は導いていかなければなりません。
夏の向日葵のように…
~年中夢球/photo buchiko~