あの回がなければ・・
あの回さえ・・
リードしていたが試合終盤で大量点を取られ逆転されてしまった。
初回に大量点を許し、反撃したがあと一歩追い付かなかった。
そんなときについつい言ってしまう一言。
「あの回がなければ勝てたのに」
「あの回だけなんだよなあ]
「あの回がなければ勝てた」と言えることも出来ますが、逆に言えば「あの回があるチームだから負けた」訳です。
指導者からすると何故「あの回」が起こってしまったのかを分析し試合の「治療」を行わなければなりません。
僕は試合後のミーティングをまずは子供同士で行うようにしていますが、当然、子供同士だけでは分からない事もあります。
指導者自身が分析し今後の練習で何をしていかなければいけないかを指導者「同志」で話し合っていかなければなりません。
「あの回」に何故、大量点になってしまったのでしょう・・
エラーが連鎖してしったのでしょうか。
普段の練習ではエラーの連鎖がなかったのに、試合中に出てしまったのなら、練習のための練習になっていたのかもしれません。
練習で試合を意識させるためには・・は以前にも書いた記事を参考にしてください↓
連係プレーが乱れてしまったのでしょうか。
ランナーを実際に付けての実戦プレーの量が足りなかったのかもしれません。
ピッチャーが連打されてしまったのでしょうか。
代え時のポイントが間違えていたのかもしれません。
いつも何球目ぐらいから疲れが見え始めているのかを把握していなかったのかもしれません。
何かがあったから「大量点を取られてしまったあの回」が起こってしまったわけです。
少年野球の大量点は、フォアボールとエラーが絡むことが殆どです。
そして、連鎖し、それが、負のスパイラルになっていきます。
その時に指導者が怒鳴り声をあげたりすれば、火に油を注ぐように止まらなくなってきます。
試合中に大量点を取られ「まさか」と思う展開になった時に指導者がバタバタしないことが大切です。
指導者のバタバタは子供に伝染しますから。
そして、その「まさか」の展開の時に「自分たちの野球」が出来るように立て直せるのかどうか・・
もっと言えば「自分たちの野球スタイル」があるのかどうか・・
試合で色々なことを想定して指導者は「あの回」がないように色々と『予防』するわけです。
練習のための練習ではなく、試合のための練習を意識させて・・
ですが、やはり「試合」でしかわからないことが出てきます。
人間のからではないですが『予防』しきれなかった部分が出てきます。
だからこそ、試合のその後に『治療』をしていかなければなりません。
その治療方法を間違えると・・
『あの回』がやってきてしまいます。
まずは、『あの回がなければ勝てたのになあ』ではなく、
『あの回が起こるチーム』だと認めなければなりません。
そこから指導者は『予防』と『治療』を繰り返していき精度を上げていかなければなりません。
~年中夢球~