高校3年生のこの時期は、いわゆるグラウンドでプレーをする『グラウンドプレーヤー』としての終わりを告げる選手もいます。
今では多くの高校で、夏のメンバーに入れなかった高校3年生のための引退試合が行われます。
他の高校球児より1カ月早く・・
その背中には母につけてもらう最後の『背番号』が付いています。
少年野球・中学野球・・当たり前のようにつけてきた背番号が高校に入るともらえることがこんなに大変だと感じているかもしれません。
そして・・
高校3年生の引退試合の時に付ける背番号が、お母様が付ける最後の背番号になるかもしれません。
その時、ちょっとだけ思い出してみてください。
少年野球で初めてもらった背番号・・
体が小さくて二桁の背番号が背中いっぱいに大きく見えました。
可愛くて可愛くてしかたありませんでした。
初めてもらった一桁の背番号・・
努力が実った背番号を母は一針一針縫うのが嬉しくて仕方ありませんでした。
中学野球になって、一桁の時も二桁の時も・・
『どうか怪我をしませんように』
『精一杯の力を出し切れますように』
母は、 一針一針、お子さんへの気持ちを込めながら、背番号を縫ってきたはずです。
一球入魂ならぬ一針入魂だったことでしょう。
そして高校3年のこの時期・・
本来であればもう一カ月後につけたかった背番号だったはずです。
ですが、お子さんがグラウンドでプレーをする最後の試合です。
最後の想いを込めて背番号を縫ってあげてください。
そして…
最後の一針に『よくここまでがんばったね』と想いを込めてあげてください。
そして、引退試合でのお子さんのプレーをしっかり眼に焼き付けてあげてください。
その引退試合はお子さんの少年野球・中学野球・・・そして、高校野球の集大成です。
その試合が終わると・・
もう彼等の背中に背番号が付くことはありません。
ですが、彼等の『夏』が終わったわけではありません。
データを取る選手・偵察に行く選手・応援に徹する選手・・
チームの勝利のために彼等は走り回ります。
全てはチームのために・・
仲間のために・・
そして、自分のために・・
背番号をもらった選手も、もらっていない選手も、夏の向日葵のように同じ方向を向いているはずです。
そして、親御さんも引退試合が終わった後のお子さんの姿を最後まで見てあげてください。
スタンドで必死に応援している選手一人一人にドラマがあり、その親御さんにもドラマがあったはずです。
高校3年生の親御さんは、たくさんの【最後】がこれからやってきます。
最後の遠征・・
最後の練習試合・・
最後の抽選・・
最後の背番号・・
最後の洗濯・・
最後のお弁当・・
もう夏は来ています…
止めたいけども止められない夏。~年中夢球~
うちの子供がすでにその状況を終えました
悲しくて切なくて悔しくて…
自分のことのように張り裂けそうな気持ちが引退試合終えた今も拭えていません
情けない親です
最後の試合、背番号さえなかった急きょ決まった試合でしたが、精一杯フルスイングする子供を誇りに思います
もうすぐ最後の夏大を迎える高校球児の母です。息子のおかげで沢山の方と巡り会えました。感謝しています。文章を拝見して涙してしまいました。同じ思いをしているだろうと思う高校球児の母達にシェアさせて頂きたく思います。
シェアありがとうございます。
私の娘もマネージャーとして最後の夏を迎えます。
お互いに長い夏になりますように・・