ノックと一言に言っても色々なノックがあり、そのノックの種類で目的も変わってきます。
① 緩いゴロ・・打つ前に選手に確認します。
自分「気をつけることは何だー?」
選手「ボールの右側から入っていき最後は忍者のようなステップをしまーす!」
② ショートバウンド・・打つ前に選手に確認します。
自分「気をつけることは何だー?」
選手「足を使っていき両手で捕らないようにしまーす!」
③ 逆シングル・・打つ前に選手に確認します。
自分「気をつけることは何だー?」
選手「捕球する時に少し捻りを加え捕りまーす!」
*ショートバウンドや逆シングルは自分からショートバウンドや逆シングルに合わせて捕るようにしています。
④ 弾道が低いバウンド・・打つ前に選手に確認します。
自分「気をつけることは何だー?」
選手「強くて怖くても頭の位置を上げないようにして捕りまーす!」
それぞれのノックを打つ前にやることを(目的)を確認してから、ノックを打っています。
このノックの目的は「こうだ」というのを選手に確認しています。
そして、①から④をミックスしてノックを打っています。
応用問題といった感じですかね。
私が①~④をミックスしてダイヤモンドでノックを打つのですが、逆シングルが怪しい子がいたとします。
『おーい!逆シングルノッカーの所に行ってこい!』と言います。
そうなんです・・
外野には・・
①緩いゴロノッカー
②ショートバウンドノッカー
③逆シングルノッカー
④強いボールノッカー
が、それぞれ首を長くして待っているんです・・(^_^;)
つまり、ひとつの練習にノッカーが5人いるわけですね。
同じノックでも指導者の数が多ければ、考えようによっては色々な練習が出来るのだと思います。
小学生は、特にですが、いかにボールをたくさん触れるかが大事ですから。
そして、出来なかった所はまたそこだけを集中して反復する。
冬練などの型を重視する手で投げるゴロ捕りもあります。
「捕ることに夢中になるなよ。捕ることが目的じゃないよ。」と子供に伝えます。
子供は捕ることに夢中になると上の目的が崩れます。
「何が何でも捕れノック」もあります。
目的は「捕ること、アウトにすることに執念を燃やすこと」。
ノックにも様々な種類があります。
そのノックの目的をしっかり子供に伝えることで子供たちは何をやるべきなのかを理解できるのだと思っています。
そしてノッカーが子供以上に楽しまないようにしてください。
目的をずらさないでください。
自分が楽しもうとすると、むやみに横に飛ばしたり目的がなくなっていきがちになります。
それぞれの目的をやろうとしなかった時は、僕も大きな声を出します。
ですが、エラーした度に叱るのはいかがなものかと。
エラーしたらどうしよう。
エラーしたら怒られる。
そんな思いで萎縮してノックをずーっと受けていると目的が『怒られないこと』になってしまいます。
一言にノックと言っても指導者がどういう目的で打つのか・・
そして出来なかった子に対してはどうするのか・・
今日の指導者は何人いるのか・・
指導者の考えひとつで子供の守備が上手になるのかもしれません。
~年中夢球~