応援できる幸せを我が子に教えてもらった。
ある母の言葉です。
私はプロ野球やオリンピックを見ても『応援』という感じではなく・・
『ふーん良かったね』
『あら残念だったわね』
ぐらいの感覚しかなくスポーツを見ても涙をすることなどなかった。
『他人』に興味がなかったのかもしれない。
だけど・・
子供が野球をやり始めてからそれは変わった。
野球をがんばっている我が子の一つ一つのプレーに感動し
時には笑い・・
時には涙を流すようになった。
同じチームメイトの子が野球に一生懸命打ち込む姿も我が子と重なり涙を流すようになった。
そして・・
その子のご両親の気持ちも想像して涙を流してしまう。
高校野球を見ていても・・
その子と親の気持ちに感情移入してしまい涙を流すこともあった。
年を取ったと言われればそうなのかもしれない。
だけど・・
きっと自分を変えてくれたのは我が子だ。
我が子ががんばる姿が私を変えてくれた。
人に応援してもらうことも嬉しいけど・・
人を応援出来ることがこんなにも嬉しいことなんだって・・
あなたに教えてもらった。
応援ってこっちが期待してることじゃないんだよね。
あなたが幼い頃・・
一生懸命勉強しないあなたに対して
『一生懸命勉強しないとママは応援出来ないよ』
そう言ったことがある。
あれは・・
私の思う通りにさせたいだけであって本当の意味の『応援』ではなかったんだよね。
人を応援するって言うのは損得じゃない。
応援したいなあ…
ではなく・・
応援したくてたまらない・・
そんな気持ちになることが本当の『応援』なのかもしれない。
大切な人が我が子だけじゃなくて・・
チームメイトにもそうなって・・
その仲間のお母さんにも・・
『応援したくてたまらない人』
が我が子のお陰でたくさん増えた。
いよいよ・・
熱い夏がやって来る。
その熱い夏を迎える時・・
あなたは最後の夏を迎える。
人を応援することがこんなにも幸せなことだと教えてくれたあなたを一日でも長く応援したい。
私はあなたに今まで
『がんばれ!』
そう声をかけて応援してきた。
少年野球からずっとがんばってきた野球を出来るのもあとわずか…
残りの半年間は
『たくさんがんばってきたね』
そう言ってあなたを応援しいこうと思います。
一生懸命がんばる子供の姿がこの母に『応援』の本当の意味を教えてくれたのでしょう。
応援の形は人それぞれです。
毎週グラウンドに行くこと・・
練習から帰ってくる我が子に温かいご飯を用意してあげること・・
味方でいること・・
話を聴いてあげること・・
見守ること・・
時には叱ること・・
そして・・
信じること。
形がどうであれ『応援したくてたまらない』という人がいるだけで幸せなのだと思います。
このお母さんは我が子を応援してからたくさんの人を応援出来るようになったと書いてあります。
私は自分がとる行動というのは相手が自分にしてもらう行動と同じだと思うんですね。
『たくさんの人を応援できた』
ということは知らず知らずに
『たくさんの人に応援してもらった』
ことでしょう。
この母はきっとたくさんの人に応援してもらったのだと思います。
応援してもらっている人は、 日頃から周りの人を応援している人なのです。
そう考えると
「応援する力」と
「応援される力」は
イコールで結ばれるのではないでしょうか。
応援してもらう事も幸せなことですが応援出来る大切な人がいることも幸せなことなんです。
~年中夢球~