『仲間に最高のプレーをさせるためにバックアップに行きなさい。』
バックアップと言うとチームのミスを最小限に食い止めるものですが、
僕はもうひとつの意味をこう伝えてきました。
外野フライが上がってダイビングキャッチをしようかどうか迷っている時…
「あいつが後ろに来てくれているはずだ!」
「俺がバックアップに来ているぞ」という信頼関係があるからこそダイビングキャッチが出来るわけです。
バックアップ…「後ろ盾」になることと辞書には書いてあります。
そして「後ろ盾」は 、陰にあって力を貸し背後を守るもの。
そう書いてありました。
ですから、ダイビングキャッチをした時は・・
ダイビングキャッチをした選手はもちろんですが
思い切ったプレーをさせるために「バックアップ」に行った選手との二人のファインプレーなんですよね。
しかし・・
仲間が全速力でバックアップに来てくれたのに勇気あるプレーが出来ない選手もいます。
うちのチームでも練習で外野フライを打っている時に思い切ったプレーをしない子がいました。
『後ろを見てみろ。お前に最高のプレーをさせようとコイツは全力で走ってきたんだぞ。お前が全力でプレーしないでどうするんだ。』
後ろ盾にいる選手が息をハーハーしています。
「コイツは全力で走ってきたんだよ。お前が最高のプレーをさせようと思って走ってきたんだぞ」
そう話しています。
バックアップに来た選手がダイブするか迷った選手に「いけー!」と声をかける子もいました。
ダイブしようかどうか悩んでる選手には勇気を持たせてくれる言葉だったはずです。
中々思い切ったプレーを出来ない選手がいるかもしれません。
でも・・
俺のためにがんばってくれる仲間がいる。
そう思うことによって子供は思い切ったプレーをしようとするのかもしれません。
自分のために全力でがんばってくれる仲間がいてくれる。
そう思うことによって戦おうという本当の気持ちが芽生えるのかもしれまえん。
そう考えると・・
思うと普段の生活では子供の最高のバックアップ者は親なのだと思います。
バックアップしてくれる親がいてくれると思えるから子供は戦えるのです。
親のバックアップがあるから子供は安心感を持てるのです。
ただし・・
バックアップの仕方を間違えないことです。
子供のためと想い親の意思が先行し・・
親が子供の意思を無視して、前に出てくると「後ろ盾」ではなくなります。
親が前に出てきて子供が後ろになっています。
後ろと前が逆になってはいけません。
バックアップというのは仲間のミスを最小限に留めるだけでなく・・
迷っている時に仲間に最高のプレーをさせるために行うものだと思います。
仲間に最高のプレーをさせるために周りが全力でカバーに行く。
そして・・
そのためには、普段からの信頼関係が必要になってくる。
これは・・
これから社会に出ても役に立つことだと思います。
野球から学ぶことは多い・・とよく言いますが「バックアップ」はそのうちの一つだと思います。
~年中夢球~