少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 父が審判を続けた理由

少年野球の審判・・

やりたくないという方も多いのではないでしょうか。

私の所に来た1通のメッセージ。

野球を知らない父が審判に・・・

私は28歳になります。

少年野球から高校野球まで続けました。

父は野球経験がありません。

少年野球を始めることになった時・・

チームのために役に立ちたいと審判をすることになりました。

今考えてみると・・

全く野球の知識がない父に審判をすることは大変だったと思います。

家に帰っても・・

ルールブックをずっと読んでいる父の姿がありました。

そして・・私に向かって・・

『野球っていうのは難しいなあ・・それをやっているお前はすごいなあ』

嬉しそうに僕に話してくれたことを覚えています。

でも・・

父の審判はお世辞にも上手だったとは言えませんでした。

誤審も多く・・

チームの人や他の審判に注意される場面も目にしたことがあります。

父が審判を続けた理由

中学になってクラブチームに入団しました。

父は審判を引き続きやってくれていましたが・・

あまり上手ではない父の審判を見るのが反抗期とも重なり嫌でした。

『審判やらなくていいよ』

とも何回か言いましたが

『お前がお世話になっているんだから』

そう言って父は審判を続けました。

私が中学野球を終えた時・・

父が病気で入院しました。

見舞いに行った時・・

私に父が言ってくれた言葉が今の私を支えてくれています。

『ヘタクソな審判で悪かったなあ・・俺が審判をやり続けたのはチームのために何か役に立ちたいと思っていたのともう一つ理由があるんだよ。お前が野球をしている姿を近い場所で見たかったから。』

そう父は言ってくれました。

その言葉を聞いて涙が止まりませんでした。

その後・・父は亡くなり・・

今、私は子供が生まれ父親になりました。

かっこいい父親というのは・・

周りから格好悪いと思われていても・・

子供のために全力でがんばることだと・・

父親から教わりました。

父親の姿

最近ではどこのチームさんも審判をやりたがらない人が多いと聞きます。

チーム環境や審判をしてくれる環境づくりも大切です。

ですが・・

このお父様のように子供のためにがんばっている姿を見せることが

父親のかっこいい姿なのかもしれません。

年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。