子供が考えることが成長につながる・・
僕はそう思っています。
倉庫をどちらが早く片付けられるかを二つの班で競争することになりました。
どちらが早く綺麗に片づけられるか。
事前の相談は禁止。
そして・・
それぞれの班にコーチが一人担当しました。
ルールはそれだけです。
2つの倉庫をヨーイドンで片づけます。
1班の選手達は最初からもたつき始めます。
何の相談もない所からスタートしているので・・
何をやっていいかわからない選手もいれば・・
一人で周りを見ずにやっている選手もいます。
担当のコーチは一切口にせずに子供を見ています。
一人の選手が全員を止めました。
『分担をしたほうが早くない?』
周りの選手もその意見に同調し始めます。
『倉庫の中と荷物を整理する選手と荷物を運ぶ人と分けよう』
そう子供たちが話し合い・・
分担を決め・・
倉庫の片づけが終わりました。
担当のコーチは一言もしゃべりませんでした。
2班のほうは・・
最初からコーチの指示が飛びます。
『お前とお前は倉庫の中に入れ。お前とお前は荷物を整理する係な!』
そう言って片づけが始まりました。
途中もたつく子が出てくると手伝ってあげるコーチ。
当然のことながら2班のほうが早く終わり・・
子供たちも喜んでいます。
でも・・
その喜びは一日したらもう忘れているでしょう。
いや一日どころか・・
数分後には忘れていると思います。
数分後・・
今度はブルーシ-トをどちらが早く綺麗にたためるかを競争しました。
ただし今度は担当のコーチは付きません。
メンバーは先ほどと一緒。
結果は1班の圧勝でした。
最初の倉庫の片づけで2班の子供たちには何も得たことがないのです。
逆に1班の選手たちは競争には負けてしまいましたが・・
大人の手を借りずに自分達で考え行動することを得ました。
皆さんはどちらのコーチにお子さんを預けたいでしょうか?
大人が手を貸すことは簡単なことです。
子供が考えるチャンスを・・
大人が安易に奪っている場面が少年野球の現場でもとても多く目にします。
それはご家庭内でもあり得る話です。
子供に『考えろ』と言いながら・・
子供に『自立』を求めているのに・・
我々大人がそれを邪魔している場面はありませんか?
つい・・
うっかり・・
その【つい】や【うっかり】を・・
大人が見つめなおすことのほうが先なような気がします。
~年中夢球~