高校3年生にとっては残り少ない高校野球生活になってきました。
最後の夏…
その夏は子供にとっても親御さんにとっても特別な夏です。
今…
その夏を前に子供は
『自分はメンバーに選ばれるのだろうか』
そんな不安になっている選手もたくさんいることでしょう。
そして…
親御さんも…
最後の夏に我が子がメンバーに入れるのかどうか…
そんな思いで不安になっている方もたくさんいらっしゃるでしょう。
今日はそんな親御さんの心の言葉を皆さんに聴いてほしいと思います。
最後の夏を前に・・
あなたは今何を思っていますか・・
ベンチ入りする事だけを目標に・・
ずっと前だけを見て頑張ってきたよね。
昨年の秋・・
ベンチに入れなかった時・・
あなたが初めて口にした言葉。
『もう・・夏大無理かもしれん』
笑顔が消え・・
自主練もしない毎日。
あの時・・
下宿の部屋で
あなたの野球ノートを見て涙が止まらなかった。
『今日は秋大のメンバー発表がありました。
僕はメンバーに入っていなかったのでみんなのサポートを頑張ります』
たった2行・・
ところどころ涙でにじんだ文字が並んでた。
今でもその時のことが夢に出てきます。
ホントはね・・
あの時・・
『ずっと頑張ってきたのに悔しいよ』
って叫んで泣きたかった。
だけどさ・・
お母さんが泣いたら・・
あんた気を使って弱音吐くことなくなるやろ・・
あなたは
『何も分からんやろ』
って私に言ったよね。
どんな思いでいるか気づいてたよ!
すごい頑張ってるのもちゃんとわかってる!
だけど・・
あなたが・・
お母さんの心配までしなくていいように・・
もう少しだけ・・
あなたの思いを知らないフリするね。
どんなことがあっても・・
必ず立ち上がり・・
チームメイトにエールを贈り続けずっと頑張ってきたあなたに
今まで言えなかった言葉があります。
ずっと頑張ってきたあなたにありったけの想いを込めて
『ガ・ン・バ・レ』
きっと渡すことのないこの手紙。
何もしてあげれないけど・・
あなたを信じて祈っています。
あなたの最後に見える景色が光り輝いて見えますように・・
最後の夏・・
高校3年生にとっては特別な夏です。
親御さんにとっても・・
この高校球児は・・
寮生活を送っています。
寮の選手の中で一人だメンバーに入っていなかった選手です。
それでも・・
彼はいつでもスタンドから応援団長として仲間にエールを贈って来ました。
送ってきたのではなく・・
贈って来たのです。
そしてこの彼にはこの母がたくさんの言葉と想いを
『贈って』来たのです。
この高校球児が最後の夏に・・
どこで咲くのかはわかりません。
だけど・・
置かれた場所がどこであろうと
大輪の花が咲くはずです。
その花はこの母が・・
咲かせた花なのではないでしょうか。
~年中夢球~