今はコンビニに行くと美味しいおにぎりがたくさんありますね。
学童野球のチームのお昼ご飯はおにぎりのチームさんが多いのではないでしょうか?
中学や高校になるとお昼ご飯だけではなく「補食」としておにぎりを作られているお母様も多いと思います。
私も少年野球の時はいつも母の「おにぎり」でした。
それも大きい大きいサイズでお米がビッシリ詰まっているおにぎり。
今のように唐揚げやお肉を具の中に入れることもありませんでした。
具はいつも鮭と昆布。
毎週…
また鮭と昆布かと思っていましたが
今、思うとあの母のおにぎりが懐かしく…
そして何よりも美味しかったように思います。
先日…独り暮らしの母の家に行きました。
「何か食べる?」
と言われたので
「おにぎりが食べたい」
そう言うと
「そんなものでいいのかい」
と言いながら母はおにぎりを握ってくれました。
具はやっぱり鮭と昆布。
味も少年野球と食べていたあの味。
ですが…
小さくなった母の手。
大きさだけはあの頃のおにぎりより随分小さく小さくなっていました。
懐かしくもあり…
寂しくもあった母のおにぎりでした。
おにぎりは「鬼切り」から
来ているとも言われています。
怪我をしませんように・・
全力でプレー出来ますように・・
『悪い事ではなくいい事が起こりますように』と
想いを込めて握ってあげてください。
【おにぎり】は【おむすび】とも言います。
「お結び=良い縁を結ぶ」
母と子の愛情を結ぶ「おむすび」
野球を通して『たくさんのいい縁がありますように』と想いを込めて結んでください。
「掌 たなごころ」
手の心という意味です。
手には母のエネルギーが宿ります。
そのエネルギーは愛情と呼ばれるのかもしれません。
皆さんの心で結んだおむすびを食べたお子さんは立派に成長しています。
元々『気』という漢字は『氣』と書いていました。
『氣』は
文字通り日本人の主食である米を食べパワーつけて外に出す。
『気』はそれに対して〆(しめる)という漢字が入っていす。
しめるっていうのは閉じ込めるっていうイメージですね。
元気がないということは
野球が好きっていう元の気が閉じ込められてしまっているのかもしれません。
そして・・
『米』と言う字は
八つの方向に線が出ています。
『元氣』を八方に出してあげて欲しいのです。
一人が『元氣』を出せば
グラウンドにいる残りの8人に元氣が届き渡ります。
その元氣はベンチの選手にも広がっていくはずです。
指導者が怖い・・
野球が上手くならない・・
いろんな事があるでしょう。
でも『野球が好き』という元の気である
『元氣』が勝ってほしい。
元の気を封じ込めないで外に出して欲しい。
その元氣があれば・・
『勇氣』も『優氣』も後からついてくるはずです。
その氣は母が握ってくれた「おにぎり」から来るのかもしれません。
私が今、こうして『元氣』でいられるのも野球の時に作ってくれた母のおにぎりのお陰なのかもしれません。
~年中夢球~