チームの道具をきれいに一つにする。
道具の手入れや整理整頓をする。
そんなことは野球に関係ないじゃないか。
そんな考え方もあるでしょう。
以前にも書きましたが道具を綺麗に整理整頓することは、野球の「心構え」の問題です。
野球をする「心構え」=「心が前」です。
野球人として・・
人として大切なことです。
練習前や試合前・・
道具を綺麗に一つに並べる。
カバンの向き、縦と横もビッチリ揃えて並べる。
肩ひもの向きも全員でそろえる。
では何故このように道具をきれいに並べる必要があるのでしょうか?
「見た人が気持ちいいから」
というのは有り難いことですがこれが本来の目的ではありません。
道具をきれいに一つに並べることで全員の心を一つにしなさい。
僕は彼らにそう伝えています。
野球に対する「心が前」として道具をきれいに一つに並べる。
チームが強い弱いという前にこういうことが出来る選手は『人として強い』はずです。
道具をきれいに一つに並べる時・・
当然、自分の道具だけを見ていてはみんなと揃いません。
周りを見て自分の道具を綺麗にしていくわけです。
そうすると自分以外の子のカバンの向きが違っていたり・・
カバンのファスナーが閉まっていない事に気がつく時が出てきます。
それを見て直してあげたり・・
その子に声をかけたりしていく姿が出てきます。
野球というスポーツは
視野を広くしなくてはいけないスポーツです。
こういう「周りを見る眼」が野球には必要です。
そして・・
道具だけでなく・・
仲間も見れるようになっていってほしいと思っています。
周りを見回すと辛くていっぱいいっぱいになっている仲間がいる。
試合中に顔は笑顔だけど・・
肩で息をしているピッチャー。
私は常に選手に
「目配り・気配り・心配り」
と選手に言っています。
道具をきれいに一つに並べることで
「周りを見る眼」が養え仲間に声を掛けてあげられる。
そして、その仲間がその言葉で元気になる。
元気になった選手がいいプレーをする・・
私は道具を綺麗に並べることは
「野球の心が前」と同時にプレーそのものにも関係していると信じて
子供たちにこれからも指導していくつもりです。
~年中夢球~