少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

任せといてくださいよ・・

先週・・

私はずっと気になっていた教え子に連絡をしました。

おう大丈夫か?

『おう・・大丈夫か?』

そう電話で話すと

『あー久しぶりっす。いやあ人生で一番凹みました』

その声は私が知っている彼の声より

ちょっとトーンが下がっている声でした。

電話の相手は・・

このブログにも度々登場する石川達也。

私の大切な教え子です。

横浜高校から法政大学に進みプロを目指している選手です。

リトルの頃からずっと

『プロに行きます』

と言い続けてきた男。

甲子園のあの雨中の履正社。

ずっと

『プロに行きます』

と言っていたその言葉を飲み込み

『大学に行ってからプロを目指します』

と言っていた達也。

その記事はこちらから↓

横浜高校対履正社~石川達也の49球~

法政大学へ進んだ後も

2年春防御率 1.04

2年秋防御率  0.63

と順調にいっていたように思えましたが・・

3年の春は登板なし。

3年のこの秋は防御率 13.5。

『いやあ・・球がいかないっす』

電話から聞こえてくる達也の声。

色々言おうと思ったのですが・・

『お前はまた這い上がるだろ?』

そう聞くと

『任せておいてくださいよ』

と言った達也。

任せといてくださいよ

任せておいてくださいよ・・

久々に聞いたこのセリフ。

達也はよくこの言葉をリトルの頃から使っていました。

大事な公式戦前も・・

『おい・・達也・・この試合・・』

と言うと・・

『あー任せといてくださいよ』

と。

高校3年生の夏の神奈川大会の決勝前にLINEをした時も・・

『任せといてくださいよ』

そう返信が来ました。

この言葉をいつも言う時は本当に結果を出してきた達也。

でも・・

 

今・・

アイツはもがいているのだと思います。

だけど・・

アイツから出てきた言葉は・・

やっぱり・・

『任せといてくださいよ』

の言葉でした。

何を言おうか・・

色々悩みましたが・・

『来年のドラフトの特番・・お前が出ることになったら俺出演するわ』

と笑って言うと・・

『任せといてくださいよ』

と電話の向こうから笑った声で達也が答えてくれました。

一緒に飯を食ったとき・・

『本間さん・・俺この写真好きなんですわ』

と言って見せてくれたこの写真。

お前はまだ夢の途中だな・・

雨の後には必ず虹が出る。

達也・・がんばれ。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。