少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 親が先に答えないでください

私は子供に

『自分のことは可能な限り自分の口で話すこと』

と伝えています。

子供が話す場面で・・

欠席の連絡…

怪我の状況…

こう言った報告も親御さんではなく

子供自身からするように話しています。

同時に親御さんにもそう伝えています。

恥ずかしがり屋の選手は中々話せない子もいます。

『おはようございます。あの…』

朝、僕の所にある選手が来て何かを言いたそうでした。

『おはよう。どうした?』

そう返すと

『えっと…』

と言いながら中々話し出せない選手。

彼は入団してからまだ間もない選手でした。

中々言い出せない子供にお母さんが痺れを切らし…

『どうしたの?話せないの?あの実は先週に病院に行きまして…』

お母さんが話をしだしました。

『大丈夫か?お医者さんは何だって?』

と私が聞くと

『肘に少し炎症があるみたいで…』

とお母さん。

『どれぐらいかかりそうだ?』

と私。

私は全部の質問に子供の顔を見ながら話していました。

『3週間ぐらいはノースローと言われました』

とお母さん。

『痛くなったのはいつ頃だ?』

と聞くと

『先週の練習の後だったわよね?』

と子供に確認するお母さん。

お母さん・・私は子供に聞いているんです

ここで一回私は話を止めました。

『お母さん…私はまず本人の口から話を聞きたいんです。その後にお母さんからお話を聞きますので』

私は自分で考えた言葉を口で報告することが大切だと思っています。

そして…

こういう小さい一つ一つの積み重ねが社会に役立つことだと思っています。

私が知りたいのは…

・怪我の病名・状態

・いつから痛くなったのか?

・怪我の原因

・痛い部位はどこか?(肘なら内側か外側か)

・どれぐらい日数がかかるのか?

・出来る練習メニューの確認

ざっとこんな所です。

怪我をしてしまった選手は状況を報告に来るのですが…

上記にあることを言い忘れた場合は

『何の練習メニューなら出来るか?』

と私から質問しています。

相手が何を知りたいか

こうして質問をしていくと・・

相手が何を知りたいのかが彼等もわかってくるわけです。

最初は怪我の状況しか言えなかった選手が

『先週の練習の後に肘の内側が痛くなり病院に行きました。肘に炎症をおこしていると言われ3週間はノースローでとお医者さんに言われました。投げることは出来ませんがノックの捕球やランニングなど肘に負担がかからないメニューには参加します』

と言えるようになります。

親御さんが何でもかんでも・・

先回りをして・・

子供の代わりに答えていては・・

子供の成長はありません。

色々な場面で・・

子供が考え・・

自分の口で話す場面があります。

それが・・

考える力になり伝える力になります。

その場面を奪ってしまっているのは

一番身近である親御さんかもしれません。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。