少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

甲子園で見たかったのに何で投げさせないんだ

昨日のSNSは大船渡高校の佐々木投手のことがたくさん書かれていました。

色々な意見があるのも当然だと思います。

彼等はファンのために野球をやっているのではない

ただ・・

【身勝手】な意見も多くあったような気がします。

『甲子園で見たかったのに何で投げさせないんだ』

これって…

自分だけの思いじゃありませんか?

こういう苦情を言う人は万が一投げさせて故障したら

「なぜ投げさせたんだ」というのではないかと思ってしまいます。

みんな佐々木投手を甲子園で投げる姿を見たかった思いはあったはずです。

ただ・・

投げさせたら

『将来ある選手に何で投げさせるのだ』

と言う人もいる。

投げさせなかったら

『甲子園を何だと思っているんだ』

と言う人もいる。

表に出したくても出せない情報や状況もあったかもしれません。

彼等はプロ野球選手ではありません。

彼等は野球ファンの為に野球をやっているのではありません。

当事者の判断が全て

私の所にも昨日数件

『本間さんだったら投げさせてましたか?』

というメッセージが来ました。

私は

『私は部外者です』

とお答えさせていただきました。

私は佐々木投手の体の仕組みも肘や肩の状況もわかりません。

だから…

私にはわかりません。

2年半毎日見ていた【当事者】の監督さんが

『投げさせない』

という判断を下した。

それが全てなんです。

部外者の人間がどうこう言えることではないのです。

もっとひどい発言になると

『佐々木投手を打たないで勝った花巻東は本当の代表ではない』

何ですか・・それ。

大船渡の選手にも花巻東の選手にも失礼すぎますよ。

花巻東の選手…

胸を張って岩手の代表として戦ってください。

応援しています。

あの試合があったから・・

そして…

大船渡高校の先発ピッチャーを任された柴田投手。

色々なプレッシャーがあったことでしょう。

本当にお疲れ様でした。

試合後に

『佐々木投手の夢を壊してしまった』

そういう談話が掲載されていました。

それは違う。

確かに【甲子園】は高校球児にとって…

一つのゴールだったでしょう。

佐々木投手にとっても…

柴田投手にとっても…。

佐々木投手…

君の投げる姿をこれからもきっと見られるでしょう。

試合後に

『これから活躍しなきゃ』

そう言った佐々木投手に覚悟を感じました。

そして…

柴田投手。

柴田投手にもこれからたくさんの未来が待っています。

野球を続けるにしても…

野球を辞めるにしても…

昨日の試合を糧にして今後の人生に役立ててほしい・・

そう思っています。

それは大船渡高校の他の選手にも同じことを言いたい。

彼等が悔しい思いをしているのか・・

納得しているのか・・

それも私にはわかりません。

ですが。。

あの試合があったから・・

佐々木投手も柴田投手も・・

大船渡の選手全員が・・

いつかそう言える日が来ることを願っています。

最後に・・

学校に電話をしたり学校にクレームを言っている方・・

お願いですからやめて下さい。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。