少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球【攻守・功走】と【考守・考走】の違い

野球には「好守・好走」という言葉があります。

しかし・・

その「好守・好走」は時に「暴守・暴走」となる恐れもあります。

攻める姿勢の中に考える姿勢

守備であっても走塁であっても攻める姿勢は大切です。

その攻める守りの【攻守】が【好守】になり・・

攻める走塁の【攻走】が【好走】に繋がることが多くあるのも事実です。

ですが・・

学年が進むにつれて【状況判断】をして守り走塁をする場面が出て来ます。

つまり・・

考えて守る【考守】と考えて走る【考走】をしなければいけない場面を知ることも

野球の奥深さを知ることになります。

最終回の走塁で・・

ある公式戦で・・

0-3で負けていて最終回ウチの攻撃です。

先頭の2番バッターが右中間突破のヒット・・

2塁を回って3塁へ行こうとする走者。

タイミングは微妙です。

結果・・サードでタッチアウトになってしまいました。

こういう部分を指導してきたつもりだったのに・・

正に僕の【つもり】が原因の走塁でした。

試合が終わって彼に確認しました。

点差・・

打順・・

イニング・・

『あの場面ではいちかばちかで三塁を狙うよりもランナーを貯めることを優先すること】

を彼と確認しました。

考走をしなければいけない場面でした。

最終回の守備で・・

ある公式戦で・・

1-0で勝って最終回へ。

相手のバッターは4番の子からです。

ワンヒットはいいからという意味で外野を下げました。

打球はライト前へのライナー・・

ライトの選手はダイビングキャッチを試みましたがボールは転々と外野へ転がり・・

試合はサヨナラ負けをしました。

これも僕の【指導していたつもり】の敗戦でした。

試合後に彼と話すと・・

『ワンヒットでいいことはわかっていたのに体が反応してしまいました』

そう話してくれました。

考守の場面を徹底しきれなかった自分のせいでした。

低学年のうちは夢中で走り・・

夢中で守ることも大切な一つです。

ですが・・攻める気持ちを持ちながら【状況判断】をし【考守・考走】をする場面を指導することも

これからの彼等の野球人生に大切なことだと思っています。

そしてこういう経験をしながら彼等は野球の奥深さや楽しさを知るのではないでしょうか?

~年中夢球 photo つくばヤングリーグ様~

*つくばヤングリーグ様には講演会でお世話になっているチームさんです。

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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