野球の試合中には【勘】を使わなくてはいけない時があります。
選手のも指導者にもその勘を使う時がやってきます。
バッターボックスの時に次の配球がストレートなのか変化球なのか・・
読みが外れてアウトになった選手に
『何を待ってた?』
と聞くと
『ストレートです』
という答えが返ってきました。
『根拠は?』
と聞いた時に理由を言える選手と言えない選手がいます。
『2球続けて変化球だったので3球は無いと思いました』
『前の打席でストレートを打っているので変化球で勝負してくると思っていました』
こういう意見を言える子には次に活きると思っているんですね。
ですからアドバイスを言って一つの経験になるわけです。
こういう選手はこの【勘】を
相手バッテリーを良く観ていた【観】や・・
間をとった【間】や・・
自分で考えた【考】を使ったわけです。
ですから【勘】にも根拠があるわけです。
ですが・・
ストレートか変化球かわからない・・
『もうストレートでいいや!』
というのは私からすると根拠のある【勘】ではなく・・
ただの【ヤケクソ】でしかありません。
たまたま打てたとしても次には活きないものになってしまいます。
指導者の方々もこの【勘】を使う時があります。
私は基本、野球は【確率のスポーツ】だと考えています。
私は守っている時にかなり大胆なシフトも取りますが
今までの対戦やバッターの癖やファールを見て守備を動かします。
たまたま逆方向に行ってしまい
『普通の守備位置にしておけばよかったのに』
という外野の声が聞こえる時がありますが(笑)
選手起用や戦略でその確率以外が頭にひらめく時があります。
指導者としての【勘】です。
『今日はこの選手をスタメンにしてみよう』
『ここはセオリーはバントだけどエンドランをしかけてみよう』
『このバッターはシフトを変えてみよう』
試合前や試合中に様々な【勘】がひらめく時があるものです。
私はそのひらめいた【勘】を更にもう一度頭の中で整理します。
この勘に根拠があるのかどうか・・。
采配がズバズバ当たる指導者と当たらない指導者の差は
根拠のある【勘】なのか根拠のない【勘】の差なのかもしれません。
指導者や選手が使う勘は五感を使った勘でなければいけません。
~年中夢球~