先日、私の所にメッセージが届きました。
皆さんはどのようにお考えになるでしょうか?
『ある大会で熱中症の心配があるため大会を中止にすることが発表されました。それも突然にです。その先の大会の出場は抽選で決められると。最後の夏に・・この大会にがんばってきた選手はどうしたらいいのでしょうか?』
熱中症については様々な議論が様々な所で行われています。
高校野球でもナイターで開催する県もありました。
守備が長くなると給水をする場面もありました。
熱中症の問題は一言では言えない難しさがあります。
チームの指導者の方や保護者の方は当然のことながら熱中症対策をされていると思います。
そして大会を運営する側の方も様々な工夫を考えられていると思います。
ただ今回頂いたご相談のように…
0か100のような決断にはいささか首を傾げます。
昔と違い今の夏の気温の高さは異常です。
誰もが初めての経験であるからこそ話し合い知恵を出し合うことが大切です。
熱中症の危険性があるから大会を中止。
子供の安全が第一なのはわかります。
ですがこの考えではこの先がないのではないでしょうか?
今回は熱中症を運営する側から考えていきたいと思います。
早朝やナイターでの試合開催。
高校野球ナイター開催の場合…
延長などに突入し時間が遅くなった場合の問題が出てきます。
高校野球では開会式の時期を前倒しして長い期間をとり一日の試合数を減らし早朝やナイター開催を行う。
学校の授業に支障が出てくるという問題が出てきます。
又、夏ではなく秋の開催で・・という声もあります。
ただこうなるとプロ野球の兼ね合いなど抜本的な改革が必要となります。
夏の甲子園大会をドームで開催するべきだという意見もあります。
これも現実的な意見だと思います。
ただ・・
高校野球といえば「甲子園」となっていますから、場所を変更されることは高校生にとっても本望ではないでしょう。
また地方大会でもベンチに扇風機などの設備がある球場もあれば何もない球場の差もあります。
その他にも・・
守備時間が〇〇分を越えたら給水を入れる。
気温が〇〇度を越えたら試合は中止・中断にする。
などの意見も出ています。
大きな軸でいえば・・
①日程
②試合時間
③球場
この3つが大きな議論の軸になるのではないでしょうか?
いずれも簡単にはいかない問題でしょうが議論をしていくことで
最善の答えを導いて行くようにすることが大切です。
一番大切なことは・・
子供の体のことであり・・
子供の心です。
ただこの問題はこの部分が重なり合ってしまうから難しい部分もあります。
子供の心を考えれば当然、聖地である甲子園でやらせてあげたい。
ですが・・
子供の体の事を考えればドームなどの開催もやむを得ない。
難しい問題ですが・・
大人が子供のために知恵を振り絞る時期かもしれません。
また高校野球だけでなく少年野球の運営側からも考えることはたくさんあるのではないでしょうか
~年中夢球~