夏の高校野球も各地で熱戦が繰り広げられ・・
敗れ去った者のほうが多くなってきました。
「最後の夏…ダイビングキャッチをしたけど、あと15センチ届かなかったんですよ。その15センチの練習が足りなかったんですよ」
ある方とお話した時にこんなことを話されていました。
たった15センチ。
されど15センチ。
その15センチが勝ち負けを左右し・・
時には一生背負いこんでしまう時もある。
スタートダッシュの練習をもっとしていたら・・
届いたかもしれない15センチ。
打球の判断力をもっと養っていれば・・
届いたかもしれない15センチ。
そういう紙一重の所で勝敗がついてしまうのが野球です。
毎日、素振りを50回増やしていれば、打てたかもしれない。
毎日、もっと食事を食べていれば、打球が外野の頭を越えていたかもしれない。
毎日、もっと走り込んでいたら、バッターを抑えられたかもしれない。
最後の夏に…
試合が終わった時に…
そんなことを感じてしまうのかもしれません。
大輪の花を最後の夏に咲かせる。
よくそんな形容がされます。
花を咲かすことがクローズアップされますが…
根は…
芽は…
幹は…
どうだったのか。
今の自分は…
過去の積み重ねを築き上げてきた自分です。
良くも悪くも…
高校1年生・2年生で夏が終わってしまった選手はもう来年の夏に咲かせる花のためのスタートが始まっています。
この夏に悔しくて悔しくてたまらない思いをした選手もいるでしょう。
過去は変えられない。
だけど…
過去の思いは変えられる。
そのために…
今から…
来年の夏のために…
どうがんばるかです。
真面目に野球をするのではなく…
本気で野球をするのです。
横浜商業で敗れた稲妻は敗れた後に自力で立てないほどでした。
そして、彼はこう言いました。
『後悔しないためにこの2年半全てを野球にかけてきましたが、終わってみると後悔だらけでした。出来るならもう一度高校野球をやり直したいですが、この想いをこの先の人生につなげていきたいです』
稲妻のように・・
後悔を残して高校野球を終えた3年生もいるでしょう。
でも・・
人生のリセットボタンは何度も押せないけど・・
スタートボタンは押せるはずです。
高校3年生の高校球児の皆さんはここからネクストステージへのスタートボタンを押してほしいと思います。
そして・・
この戦いで悔いを残してしまった高校1年生も2年生は・・
リセットボタンは押せないけど・・
ネクストステージへのスタートボタンもまだ押せないけど・・
コンティニュー ボタンを押して来夏に向けて・・
『本気』で野球に取り組むしかないのです。
過去は変えられないけど・・
今からの君達のがんばりで・・
過去の想いは変えられるのです。
~年中夢球~
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