少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

佐久長聖 小嶋大晟の夢まであと3つ

昨日の横浜隼人の秋丸と横浜商業の稲妻の対決は素晴らしい戦いでした。

大師高校の主将 鷲尾海耀。

逗子高校の主将 常国洸太。

横浜隼人の秋丸大成。

この3人の夏が終わりました。

松陽高校のエース小野航平。

桜陽高校の林康太。

この二人の夏はまだ終わっておらず・・

小野航平は次の戦いで横浜商業の稲妻と戦います。

とりあえずここまで彼らの試合を見ることが出来ました。

佐久長聖  小嶋大晟

ただ一人だけ・・

僕が見れない教え子がいます。

佐久長聖の投手 小嶋大晟。

現在10イニング無失点で長野の大会で投げています。

リトルのメンバーの中で一人県外に行き甲子園を目指している小嶋大晟。

秋丸大成・稲妻大成・小嶋大晟・・

この年代は3人の『たいせい』がいました。

小嶋は必要以上な事は話さない選手でしたが内に秘めたる闘志が外にあふれだしてしまう・・

そんな子でした。

リトルの時の故障

リトルの頃・・

春季大会を準優勝したものの全日本選抜で敗れ・・

全国選抜に標準を絞っていました。

しかし・・

小嶋の肘の故障が発覚。

全国選抜も間に合わないという話を親御さんから聞きました。

そこで迷ったのが「背番号」です。

投げられない小嶋に「1」を渡すべきか、他の選手に「1」を渡すべきか・・

コーチの中でも意見が分かれました。

『1番は小嶋で行きましょう。選手には僕から話します』

そう言って私は選手全員の前でこう話しました。

『小嶋は故障していて投げられないかもしれないが、「1」はやっぱり小嶋しかいない。お前達が勝ち上がっていけば、ひょっとして小嶋は間に合うかも知れない。小嶋が投げられることを信じて、それまでは全員で勝ち上がっていけ」と。

結果、全国選抜の神奈川予選の準決勝で彼等は敗れました。

小嶋も、結局、間に合わず、1試合もマウンドに立つことはありませんでした。

でも・・

3位になったことで神奈川の代表として東日本選手権に出場することになったんです。

創部初の東日本選手権出場。

その初戦・・

マウンドに上がったのは故障が治っている小嶋の姿がありました。

全員の力で彼を晴れ舞台に上げれたんですね。

卒団式の時お母さんが僕にこう言ってくれました。

「あの時、「1」をもらって、あの子、すごく喜んでたんです。故障でくさりぎみになっていたので、本当に喜んでたんですよ」

あと3つ・・

昨日・・

生では見れませんでしたが『バーチャル高校野球』で小嶋が投げている試合を見ることが出来ました。

彼が高校に行く前に・・

グラウンドに来てくれたことがあります。

相変わらず無口な男でしたが・・

『甲子園・・行ってこいよ』

私がそう言うと・・

ニコッと笑って首を縦に振りました。

『しゃべれや!お前!』

と笑って私が言うと

又、ニコッと笑った小嶋。

長野はベスト8が出揃いました。

小嶋の夢まであと3つです。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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