少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球~練習中に『結果オーライ』はない

「結果オーライ」

言葉の遣いようなのでしょうが・・

僕はこの言葉があまり好きではなく、グラウンドの中で使ったことがありません。

「結果オーライでやってんじゃない!結果オーライで済ましたら野球は上手くならない!」

教え子の多くはこの言葉を私に投げかけられています。

結果オーライですますな!

練習の時…

ハチャメチャな捕り方をして捕れてしまった。(これはこれでハンドリングが上手かったりするのですが)

周りの選手から

「結果オーライ!結果オーライ!」

と声が飛びます。

その声を聞いてニヤニヤする選手。

練習中に「結果オーライ」なんかない。

そう話してきました。

練習中の捕れた捕れないは二の次。

まずはしっかりとした捕球体勢やグローブの使い方を意識する。

『今の入りのステップは最高だ!あとは最後のグローブの角度!』

エラーをしてもいい形で入っている時もあります。

それが「精度」を上げていくたった一つの方法だと思っています。

結果オーライ=たまたま。

こういう考えを浸透するまでに時間もかかりましたし周りの理解も必要でした。

コーチの方にも

「結果オーライ」

と言う言葉を使わないようにお願いもしました。

ノックの上がり方

上がりノックの時…

「自分が納得したら上がれ」

私はそう言ってノックを終わることがあります。

捕れたらではなく…

自分が納得したら。

グローブが上から落として捕れたり

バウンドが合わない所で捕れても

彼等の殆どは上がってきません。

こっちが言わなくてもどこが悪いのかを

自分でわかっています。

捕れても

「あーちくしょう!もう一丁!」

そんな声が夕方のグラウンドに響いています。

でも中には…

あらっ…それで上がってくるのか

という選手もいます。

そういう選手には

「おい!それでOKかあ!グローブ上から落ちたぞ!」

「もう一丁!もらえもらえ!!」

周りの選手からそんな声が飛びます。

結果がでるまで・・

「結果オーライ」

ではなく

「結果往来」

であってほしいと思っています。

結果が出ればいいというのではなく、結果が出るまで色んなことを考えプレーする。

成功と失敗を繰り返し行ったり来たりする。

大きな喜びもあったり…

大きな挫折があったり…

結果が出るまでにそういうものを行ったり来たりすることがこれからの子供の糧になるのだと思います。

「結果オーライ」は過程を無視しているもの。

「結果往来」は過程を大切にしているもの。

『結果往来』をがんばっている子にこそ

本当の『結果来訪』がやってくるはずです。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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